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2023年10月18日
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イランの映画「熊は、いない」(ジャファル・パナヒ監督)を見ました。



ネタバレはしないので詳しくは言いませんが、珍しく私の評価は「最悪」でした。

映画制作を禁じられているイラン人監督が自分を主役にして撮った作品で、ヨーロッパの各種映画祭では評判になったそうですが、私の感想は「見なければよかった」でした。映画では監督自身が主役の監督役を勤め、亡命したいカップルの映画を撮っています。その映画に出演している俳優達が、映画を離れた現実に生きるという二重三重に話が展開していくという複雑なプロット。

そこに監督が巻き込まれていく、古いしきたりにガチガチに固められた村人達との確執という話が加わります。

伝統を重んじる保守的なイランのなかでも特に古い考え方にしばられた村。日本でも男社会の、上下関係にうるさい村にはありそうな話でもあり、村人達の考え方にはそれほど違和感を抱きません。しかし決定的に違うのは、彼らは国境の村に住んでいて密輸や密出国などが日常的な中に暮らしていること。そこから色々と「事件」が起こります。

イランの文化を理解する上では面白い題材ですが、それゆえ国としてはこのような描かれ方をして欲しくなかったのかも知れません。外国人としての私はストーリーをフォローする分には、国際関係や文化が理解でき、これでもかと頭を刺激してくれる複雑な物語の展開はいやではありませんでした。

しかし、この映画の後味の悪さはある種、韓国映画のようでした。

それが人間の営みであり、現実であり、そこから目をそむけてはいけないというメッセージなのかも知れませんが、映画にエンターテインメント性を第一に求めたい私にはとても向いているとは言えない映画でした。こういう映画を求める人は多いのかも知れませんが、はっきり私には合いません。


結局、監督が描きたかったのは「熊は、いる」ということだったのかな。





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最終更新日  2023年10月18日 11時03分12秒
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