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2018年09月17日
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カテゴリ:体調管理
毎日新聞の記事に目を引くものがあった。

“<便潜血検査>「大腸がんキット」市販化 専門家、なぜ懸念”

というタイトルである。
大腸がんの可能性を簡易な手法で発見し、陽性の結果が出たら
内視鏡検査で精密に調べてもらうというのが検査キットだ。
だが、専門家がその市販化に対して懸念を示している、という内容だった。

私は膵臓に悪性でない嚢胞があるが、
「そういう人は大腸がんになる可能性が高い」と医者から言われている。
だから、自分から願い出て今までに2度ほど内視鏡検査を受けた。

2回目の時はいろんな便秘解消法を試していた最中だったので
それほど苦しまずに検査を受けることができたが、1回目の時はひどかった。
普通の人が2L飲めばいい下剤を、私は4Lも飲まなければならなかったのである(笑)。
だから、内視鏡検査を受けるべきかどうかをあらかじめ教えてくれるキットがあれば
便秘症の人にとってはかなりの朗報だと私は思う。

ところが、このキットの市販化に向けた動きに対して、
同じ厚生労働省内で意見が対立しているようだ。
「自分で簡単にできる検査で、大腸がん検診を受けていない人にも機会が広がり、
 検診受診者の増加が期待できる」(医療機器審査管理課:賛成派)
「誰が受けて、どれくらい精密検査につながり、がんと診断されたかという
 精度管理がまったくできない。国が推奨する対策型検診と違う」
(がん・疾病対策課:反対派)という具合である。

私にとっては、「がん・疾病対策課」の主張の方はピンと来ない。
まだ浸透していないシステムなのだから、
精度管理はこれから積み上げていくものではないだろうか。

「誰が受けて」は購入する際、年齢と性別を必ず申告させるようにし、
あとはそれを使って個人が本当に検査してくれることを信じるしかあるまい。
むしろキットの値段は高めに設定した方が、
「もったいないから使おう」という気持ちになるかもしれない(笑)。

「どれくらい精密検査につながり、がんと診断されたか」は
提出数を分母にすればいいわけだから、
今後利用者がどんどん増えていけば、自ずとわかってくるはずだ。

対策型検診とは、当該がんの死亡率を下げることを目的として
「公共政策として」行うがん検診で、その対義語は任意型検診と呼ばれるもののようだ。
女房が市の検診車でやってくる乳がんや子宮がんの検診(共に400円)が対策型検診で、
人間ドックなどが任意型検診と呼ばれるものらしい。

「厚労省研究班/国立がん研究センターによるがん検診有効性評価ガイドライン」
によると、便潜血検査は「利益が不利益を上回る」という理由で、
「対策型検診として推奨される」となっている。
また、大腸の検査には全大腸内視鏡・S状結腸内視鏡・注腸X線検査とあるが、
それらは「利益と不利益が近接している」ので、対策型検診としては推奨されていない。

不利益の1つとして、大腸内視鏡検査は3割負担でも5,000円前後かかることが挙げられる。
それに、準備段階でも金がかかり、上にも書いた通り被検者の苦労も大変なものである。
これが対策型検診になる可能性は将来的にも低いと思われる。

日本がん検診・診断学会でも市販化に対して懸念が広がったようだが、
そちらの言い分は
「審査を受けた機器による測定と違い、目視による判定は陽性が出る割合が高く、
 信頼性が低い。また利用者が直接検査をすれば、陰性が出るまで何回も検査して
 受診機会を失うなどの混乱が起きる」
というものだった。

記事の最初に、「便潜血検査はがんなどによる出血が便に混じっていないかを
調べる検査。便をぬぐって、2日分を採取した後、溶液に浸した状態で提出し、
検査会社が専用機器を使って分析する」と説明されている。
これを読むと、どこに「目視による判定」が入るのかわからない。

また、「陰性が出るまで何回も検査」するような輩は、
最初から真面目に検診を受ける意思などないということになるだろう。
会社の健康診断から何かしら理由を付けて逃げ回ったり、
血液検査の結果も真面目に捉えようとしない人達と似ている。
そういった、自分の健康状態を本気で見つめようとしない人間達については
行政側も気にする必要はないのではないだろうか。

私のように、3ヶ月に1度ずつ2つの病院に通う、
真剣に自分の体を考えている人間のことを見てほしい。
「3回目の大腸内視鏡検査はやらなくていいか」と医者に聞いて、
「まだ大丈夫。そんなに気にしなくていい」と言われるような、
心配性の人間がいることも考えてほしい(笑)。

なんやかやと理由を付けて細かい制度改革を遅らせるやり方は、
もはや時代遅れだと私は思う。





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Last updated  2018年09月19日 02時03分59秒
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