テーマ:中学生ママの日記(17634)
カテゴリ:「学力」問題
毎日新聞2007年1月11日掲載の、
↓「みんな受験生だった 第4回:壊れるほど頑張る必要はない」 http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2008/01/20080111org00m100001000c.html この「みんな受験生だった」は、毎日新聞のシリーズ記事なんですが、作家の石田衣良さんの回は、「そうだよね!」とお返事がしたくなる内容だったので、ちょっと古い記事になりますけど、ご紹介します。 石田さんは、下町の進学校にいらしたけど、大学受験の受験勉強が本当に嫌になってしまって、ほとんど勉強しなかったというお話をしていらっしゃいます。以下、記事の後半部分の引用です。太字はよたよたあひるがブンブンうなづいたところです。 ----------------------------- 試験の前の日もテレビで映画を見ていました。当時はVTRがなかったので、ここで見なかったら次にいつ放送するか分からない。そう思ったら、とりあえず黒澤明でしょう。勉強よりおもしろいし。焦りはありましたが、20代の10年くらいは棒にふってもいいと腹をくくっていたんだと思います。なるべく広く世の中を見て、本当におもしろいことが見つかったら、ちゃんと取り組めばいい。 今度出した本「5年3組リョウタ組」は、7割が中学受験をする小学校が舞台なんですが、行きたくもない塾にみんなが行かなきゃならない。ちょっとかわいそうですね。勉強が得意じゃない子は、そんなにやらなくてもいいんじゃないかと思います。そのためには、社会に「迂回路」をもっと作ることが大事ですよね。ちゃんと勉強して、一流の大学に入って、いい会社に入るというのではなく、もっと別の生き方ができるように。 作中で「勉強はできないけど『共感力』がある」と言われる学級を描いたんですが、共感も行き過ぎると怖いよね。今の日本で生き残るために一番有利な力は「空気を読む力」ですよ。でも、その場の空気はゆれ続けます。決まった座標軸のないところで、空気を読むことを強要されながら大人になるのは、ものすごく大変だろうと思います。 受験に落ちても死なないし、自分の力のすべてが測られるわけでもない。自分が壊れるほど頑張る必要はないよ。学力と、その人の本当の知力はまったく別のものだからね。でも、受験が終わったらちゃんと自分のための勉強を一生やるように。社会に出てから勉強したことは本当に役に立ちますよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.16 02:30:57
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