今さら言えない実は未体験な事
世間では誰もが知ってる、一度は経験したであろう事でもはや知ってる前提で話をされるが、実は「それ知らない」「やったことない」「行ったこと無い」なんてことはあったりします。世間の流行に無頓着なオレの場合、ガキの頃から結構な頻度でコレが起きました。今日は幼少期から思い起こして「多分オレだけ?」みたいな事例をいくつか紹介してみようかと。〇「飛行機に乗ったことが無い」ここの長い読者ならオレが生まれて一度も離陸したことが無い地に足着けて根付いてる自然薯みたいな人生なのはご存じでしょうが。46年生きてる人間で飛行機未体験な人間は何パーセントくらいいるんだろうか?という素朴な疑問のネットで調べたら航空会社の調査結果がありました。調査対象の中で搭乗経験がある人は約85%だそうです。要するに俺は15%に分類されるんだけど、それくらいなら別に何とも思わんかな。むしろ「飛行機に乗らずに沖縄や北海道に行ったことある人」の割合の方が圧倒的に少ない気はするんだけど(笑)〇「スターウォーズシリーズを観たことが無い」オレがガキの頃、今の40代世代が子供の頃に大ヒットしたSF映画ですな。まぁ初公開がオレの誕生年だけど、何度も地上波で再放送されてるはずが、そのすべての網を潜り抜けて一度も観たことが無い。今の10代、20代ならまだしもオレ世代で一作も観たこと無い人間は果たしてどれだけいるのか?ちなみに余談だが、ハリーポッターシリーズとアナ雪も観たことが無い。これでも映画は好きで一時期は毎週のようにレンタルビデオ屋に通ってまとめて借りて休日にぶっ通しで観るくらいだったが、オレのセンサーに触れる作品ではないのか、結構見逃してるのあるんだよな。〇漫画「ワンピース」を読んだことが無いこれもオレ世代とか俺より若い世代では希少種らしい。登場キャラとか話題に出されてもサッパリである。でも前の職場だとオレ以外は全員読んでた。海洋モノはオレ結構好きで小説とか映画のホーンブロワーシリーズとか観てたし、中世の大航海時代あたりの歴史とかエドワードティーチや当時のカリブのポートロイヤル、バッカニアあたりは歴史ファンとして語らせれば人後に落ちない程度に語れる自信はあるんで連載始まったときのジャンプは買ってたし期待して最初は読んでたのだが、どう見ても二本マストのキャラベル船を3~4人で動かすのは無理あるし操帆手がいない帆船とか筏と変わんねーだろとか、挙句マストの旗が船尾に向けて靡いてる絵を見て「フォアに横帆張って風上に向けて進んでるけど動力でも積んでんのか?」みたいな帆船ファンらしい野暮なツッコミで冷めてからは読んでない。海洋マンガじゃなかったようだ。なんか噂じゃ後に空も飛んでたらしい。そりゃもう帆船じゃなく飛行機だろ。むしろ海皇紀は全巻読んだけど(笑)〇80年代後半~90年代アイドル全滅俺の世代で当時絶大な人気だったジャニーズの光GENJIのメンバーの名前を全員言えない奴は皆無だった。当時のオレは諸星しか知らなかった。少年隊の3人を知らず、聞かれたときに「えーと、モックン…」と言ったら「それシブがき隊だわ」とマジのツッコミを食らうレベル。中森明菜は子供ながらに歌がうまくて声で判別がついたが他の女の子アイドルはみんな同じ顔に見えてた。「おニャン子で誰が好き?」と聞かれても渡辺満里奈と工藤静香だけは知ってたが、他はみんな同じに見えてた。むしろ夕焼けニャンニャンは若き日のマーシーや鶴太郎やとんねるずが暴れてるのを見てゲラゲラ笑うための番組だった。クラスの女子がシブがき隊の布川の下敷きを持ってて「誰それ」と素で聞いてドン引きされた記憶もある。むしろ小学生の頃は兄貴がBOOWYの曲を聞いてたのを同じ部屋で強制的に聞かされてたのもあって、普通に歌詞も曲も覚えてたな。中学生になって皆が尾崎豊にハマってる中、俺の中では「尾崎=ジャンボ」だったけど、さすがにそれは違うんだろうくらいは察知してたんで口には出さなかった。モックンと同じ失敗はしない。でもCDがバカ売れしてた当時の時代で音楽にほとんど興味を持たなかった奴は珍しいかもしれない。ブルーハーツくらいかな?当時ちょっと聞いてたの。まぁ高校時代はカラオケ全盛期なのもあって、友達と遊ぶツールとして流行りの曲とかは覚えたし、イエモンとかグラムロック系のアーティストはCDも買ったりしたけど。〇風俗に行ったことが無いこの前、ウチの店に来た客がソープ行った時の話をしててオレが「行った事ないんですけど、そんなもんなんすか?」と言ったら驚かれた。オレくらいの年齢なら9割以上は一度くらいあるだろうとその客は言うが、さすがに9割はないだろと。「社員旅行とかで温泉街とか行くと花街探して先輩とか上司に連れていかれない?」と言われたが、そもそも社長と2人の職場とか小さなショップでしか働いてなかったし、前の会社は大きいけど社員旅行なんか無かったしな。とはいえオレも男で独身だし別に行かない理由が得にあるわけでもない。落語聞いてりゃ吉原遊郭の話なんか山ほど出てくるし、現代版の女郎屋だろう。まぁ風呂があるという点で遊郭というよりは湯女風呂屋に近いのかもしれないけど。ほら?江戸期の吉原はお上公認の遊郭だけど一般庶民は金無いから湯女のいる銭湯行ってたから。風呂(というかサウナに近いけど)で湯女に垢かきしてもらい二階じゃ女も抱ける風呂屋がありまして……みたいな民俗学みたいな話はさておいて…。でもオレの仲間内で風俗未経験者は軒並み若いうちに結婚してる男だな。まぁ所帯持った若い男が4~5万出して外で女買ってたの嫁にバレたら修羅場だろうし(笑)ちなみにその客は毎回指名するソープ嬢がいるようで足繫く通ってるらしく、ひそかに「そのうち水揚げしようかって話もしてんだよ」とか言ってた。…まぁソープ嬢の事はよく知らんが花魁や女郎の生態は落語を通じて熟知してる俺。「遊女の誠と四角い卵、あれば晦日に月が出る」…ってね。え?意味ですか?江戸期の日本は月齢ですからね。晦日はほぼ新月なんですよ。遊女の真心とか四角い卵なんてのは晦日に月が出るようなもんだ、と。「家が貧しくて奨学金を返すためにソープ嬢やってるんだってさ。」とかオレに話してました。どうなんだろ?オレがもしそういうところで遊ぶなら、貧しい家で身売りされてきた不幸な身の上とか話されたら遊べないよな。いっそ「手っ取り早く稼げるし男も喜んでるからwinwinじゃないですか。」くらい開き直った女性の方が後腐れなく遊べそうな気もするけど。ていうか、そういうところで働いてる女性は役者だからさ。男騙すの仕事みたいなもんなんだから、全て承知の上で騙されて遊んでりゃいいじゃんと。落語好きならその客の水揚げ云々を聞いて頭に浮かぶのは三枚起請ですかね(笑)3枚で済めばいいですが。いや、なんとなく店に来た客の話から「意外と未経験な事」の話になり思いついた記事のネタですが。