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カテゴリ:旅行
5泊6日の日程でエチオピアの南部方面へ旅行に行ってきた。
エチオピアには80以上の民族・言語があると言われている。 アムハラ族、オロモ族、ティグレ族のような多数民族は、それぞれの民族毎に州 を形成しているが、南部には少数民族がたくさんあり、多数の少数民族が集まっ て、南部諸民族州という1つの州を形成している。今回の旅行は、この南部諸民 族州の中のいくつかの民族の村を訪れ、いくつもの民族の人達と出会う事ができた。 ○ムルシ 1日目に南部諸民族州の州都アルバミンチ、2日目にジンカに到着し、3日目によ うやく一番のお目当てのムルシ族に会うことができた。ムルシ族の女性達は、下 唇に直径5~10cm程のお皿を入れている。昔何かのテレビで首長族を見た記憶が あり、首が長い女性程、美人であるらしい。ムルシの女性達もお皿が大きい方 が、美人なんだろうか・・・ 彼女達は、我々観光客が来ると、口にお皿をはめて、我々の前に並び、写真を 撮ってとアピールしてくる。写真を撮れば、一人当たり2ブル(約30円)支払わな ければいけない。小さな子どもを抱いていれば、さらに1ブル要求される。何故 か汚い紙幣だと受け取ってもらえず突き返される。さらに車1台に付き100ブルを 村に支払う。そしてお土産にお皿を5~10ブルで購入。 念願のムルシに会えたのは嬉しかったが、商売気たっぷりで強引に迫ってくる姿 にちょっと引いてしまった。人里離れて昔ながらの生活をしている彼らが、何故 そこまで現金を欲しがるのか分からないが、きっと我々観光客がそうさせてし まったのだろう。 その後、マゴ国立公園内を車で周遊した。結構な入場料を払って入ったものの、 動物にはほとんど会うことができなかった。ドライバーが言うには、朝早くか夕 方近くに来るのがお勧めらしい。 ○外国人価格 途中で訪れた、アルバミンチやジンカのレストランやカフェでは外国人とエチオ ピア人の価格が違う。店によっては英語で書かれた外国人用のメニューとアムハ ラ語で書かれたエチオピア人用のメニューを用意しているところもある。先に南 部を訪れた先輩隊員達からその情報を聞いていたので、アムハラ語のメニューを 下げようとする店員を咎めたりもしたが、彼らにとってはもうそれが当たり前 で、堂々と外国人価格の存在を認めていた。旅行で外国から来たのなら、諦めざ る終えないが、エチオピアに住んでいて、アムハラ語のメニューも読めるのに、 外国人だからといって、首都アディスアベバより高い値段を堂々と要求されるの は当然納得いくわけはなく、アムハラ語で「我々は観光客で無く、エチオピアに 住んでいるボランティアだ」と説明したが、聞く耳持たずで、注文すらとっても らえなかったりする。途中からIDカードを見せれば良い事に気付き、注文時に 見せたら、すんなりエチオピア人価格にしてもらえた。 その他にもいろんな民族に出会い、エチオピアが他民族国家である事を体感する 事ができた6日間だった。南部へ向かう途中、ずっと工事中の道路を迂回するよ うに走っていた為、時間もかかり、道も悪く、車に乗っていても揺られまくるの でとても疲れた。あの綺麗な道路が完成すれば、南部へのアクセスはもっと良く なり、観光客も行き易くなるし、物流も良くなるし、南部の人達の生活は変わる だろう。30年後、この地域がどう変わっているか見に来たい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.26 20:41:46
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