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カテゴリ:鏡の法則
鏡の法則4 野口嘉則 著 父に対して感謝できることがたくさん思い浮かんだ。・現場監督のきつい仕事を続けて、家族を養ってくれた。・私が子どものころ、夜中に高熱を出したことが何度かあったが、その都度、車で救急病院まで連れて行ってくれた。(肉体労働をしていた父にとって、夜中はしんどかったはず) 「感謝したいこと」に連鎖して「謝りたいこと」も浮かんできた。 「私は、こんなにも愛されていた。反発する私を、愛し続けてくれていたんだ。許せないという思いにとらわれていたから、その愛に気づかなかったんだ。そして、こんなにも愛してもらいながら、私は父に何もしてあげてない。親孝行らしいこともほとんどしていない」自分が父親の仕事を尊敬していなかったことにも気づいた。父親の現場監督の仕事に対して、「品がない」とか「知的でない」とか思っていた。父親が仕事を頑張り続けてくれたおかげで、自分は大学まで行かせてもらえたのに。そのことを初めて気づいた。 「父の言動の奥にある愛情に気づくこと。自分が不完全な人間であるように、父も不完全で不器用な人間であることを理解すること。 してもらっていることに感謝をすること。 これはまさに、これから夫に対してするべき考え方だ、と思った。働いてくれている夫。自分の人生のパートナーでい続けてくれている夫。自分は夫に対して感謝することを忘れていた。夫に対して、こんなに素直な考え方ができるのは初めてかもしれない。これは父に感謝できたことと関係があるのかもしれない。今日は夫に感謝の言葉を伝えよう。そんなことを考えているうちに、外が薄暗くなりかけていることにA子は気がついた。思えば、今日は家事らしきことをほとんどしていない。朝の9時ごろB氏に電話してから、1日中自分と向き合っていた。 「晩ご飯の用意、どうしよう?」そう思った時に、息子が帰ってきた。 息子「ねえ、お母さん聞いてよ!」A子「どうしたの?何かあったの?」 息子「C君知ってるでしょ。実は昨日、C君に公園でボールぶつけられたんだ。」A子「あっ、あー、そうなの。C君って、あなたを一番いじめる子だよね。」息子「さっき公園から帰ろうとしたらC君が公園に来てさー。で、『いつもいじめててごめんな』って言ってくれたんだ。」 A子は「そうだったの!」と言いながら、まるで奇跡でも体験しているような気持ちになった。こんなことが偶然起きたとは思えなかった。そして、心から感謝の気持ちが湧いてきたのだった。A子は、夕食の準備をするより息子と話そうと思い、出前を取った。出前が届くまでの間、A子は息子に次のようなことを伝えた。 「今まで、あなたのことに口出しをし過ぎてごめんね。これからは、なるべく口やかましくしないように気をつけるからね。そして、お母さんの助けが必要な時は、いつでも遠慮なく相談してね。あなたのことを信頼してるからね。」息子は本当に嬉しそうな顔をして、「わかった、ありがとう」と答えた。やはり息子は、母親に信頼してもらいたかったのだ。 「今日は、なんか変だなー。いいことが続くなー。」と息子が続けた。A子も幸せな気持ちになった。間もなく出前が届いた。 A子「お母さんは、お父さんが帰ってくるのを待つから、先に食べてね。」 息子「えっ?どうしたの?いつもは先に食べるのに。」 A子「今日は、お父さんといっしょに食べたい気分なのよ。お父さん、お仕事頑張ってくれて、疲れて帰ってくるからね。一人で冷めた親子丼たべるの、寂しいでしょ。」息子「じゃー、僕もお父さんといっしょに食べる!三人で食べる方が楽しいでしょ。」 A子「ほんとうにあなたは優しい子ね。お父さんに似たのね。」 息子「なんか変だなー。いつもお父さんのことを、『デリカシーがない』とか言ってるのに」 A子「そうよね。お母さんが間違ってたのよ。お父さんは、優しくて男らしくてたくましくて、・・・男の中の男よ。」 息子「勉強しないと、お父さんのような仕事くらいしかできなくなっちゃうんでしょ?」 A子「ごめんね、それもお母さんが間違ってたのよ。お父さんの仕事は立派な仕事。世の中の役に立ってるのよ。それに、お父さんが働いてくれてるおかげで、こうやってご飯食べたりできるんだからね。お父さんの仕事に感謝しようね。」 息子「お母さん、本当にそう思う?」 A子「うん、思うよ。」 子どもは本来、親を尊敬し、親をモデルしてに成長する。 しばらくして夫が帰って来て、三人で冷めた親子丼を食べた。 自分の帰りを待っていてくれたことが嬉しかったのか、夫も上機嫌だった。 夫が風呂に入っている間に、息子が眠りについた。 「この子のせいで私は悩まされてると思ってきたけど、この子のおかげで大切なことに気づけた。本当は、この子に導かれてたのかもしれない」 ---------------------------------------------------------------- 今日のことお父さんから聞きました。 お父さんは、「70年間生きてきて、今日が一番嬉しい日だ」と言っています。 晩ご飯の時に、いつもお酒を飲むお父さんが、「酒に酔ってしまって、この嬉しい気持ちが味わえんかったらもったいない」と言って、今日はお酒を飲みませんでした。次は、いつ帰ってきますか。楽しみにしています。 母より ---------------------------------------------------------------- 続けてA子は、泣きながら夫に謝った。そして夫も、泣きながら聞いたのだった。次の日、A子はB氏に報告して、心からのお礼を伝えた。朝一番で夫からも電話を入れていたようだ。B氏「ご主人からも電話もらいました。お役に立てて何よりです。あなたの勇気と行動力を尊敬します。さて、これからが大切です。毎日、お父さまとご主人と息子さんに対して、心の中で『ありがとうございます』という言葉を100回ずつ唱える時間を持って下さい。それから、ジャンポルスキー博士という人が書いた『ゆるすということ』という本がおすすめです。後で、おすすめの本を何冊か選んで、そのリストをFAXしておきますので、ぜひ買って読んで下さい。」その日の夕方のことである。 「ただいま!」元気な声で息子が帰って来た。「お母さん、聞いて!今日ね、友達から野球に誘われたんだ!今から行ってくるから。」 息子はグローブを持って飛び出していった。A子の目には、またもや涙がにじんでいた。声が詰まって、「行ってらっしゃい」の一言が言えなかった
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