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阪本ニュース

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2010.06.02
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カテゴリ:生き方

心の養生、食の養生、気の養生

同じことが養生の点でもいえます。先述のとおり、中国医学は臓器同士の関連性を重視します。臓器と臓器との間にある空間。これが生命現象に大きな影響を与えていると捉えます。私はこの空間を「生命場」と名付けました。心臓も肝臓も腎臓も、この生命場の中にあり、臓器は場の状態に大きく影響されます。健康で大切なのは

生命場の秩序を保ちバランスを整えることです。一定の秩序を保っていた生命場が暴飲暴食やストレスで乱れた時、それが病気となるのです。

私は生命場を高めるには三つの要素が必要だと考えます。

「心の養生」

「食の養生」

「気の養生」です。

「心の養生」は一言でいえば、常に向上心を持って取り組んでいくことです。どこまでも生命のエネルギーを高め続けることです。

ただ、ここで念を押しておきたいのは、いわゆる「明るく前向き」という言葉についてです。意外でしょうが、実は明るく前向きな人ほど、エネルギーを失いやすいのです。

私も最初は人間は明るく前向きなのがよいと思っていました。そのために開業当初、患者さんを明るく前向きにする心理療法チームを立ち上げたりもしましたが、あ

る時、気づかされました。明るく前向きな人が経過がいいのではなく、経過がいいから明るく前向きになれるのだ、と。経過が思わしくなげれば、奈落の底に落ちて立ち直れなくなる人が多いのです。

 

ではどうしたらいいのか。私は多くの人を観察する中で、人間は本来哀しくて寂しい存在であり、明るく前向きにだけでは生きていけないと考えるに至りました。元気な状態でも常に悲しみや不安が襲ってきます。ましてや重病ともなれば、尚更でしょう。作家の水上勉さんは「我々は虚空より来たりて虚空へ帰る孤独なる旅人である」とおっしゃっていますが、まさに、そのとおりだと思います。

人間は哀しく寂しい存在という考え方にどっしり腰を下ろした時「人生は所詮そういうものなのだ」という一種の安心感が生まれます。それが分かると、日々のちょっと

した出来事にも「ときめき」を感じるようになります。

カツ丼が好きな人ならカツ丼を食べることでもいいでしょう。異性を見てときめく人がいるかもしれません。よい本や言葉に触れて発憤する人がいます。どんな小さなことでもいいのです。「ときめき」という希望の種を()いていれば、心は自然と明るく前向きになります。この前向きは哀しみや寂しさから出発していますから、たとえ壁にぶつかってもいつまでも落ち込むことはありません。

悲しみ→希望→ときめき→明るく前向き→悲しみ→希望→ときめき→明るく前向き......。この循環を繰り返す中で、「死後の世界」に向かって生命場のエネルギーは高まっていくのです。

次に「食の養生」です。食の養生というと、どうしても食事制限や玄米菜食という言葉を連想します。もちろんそれも大切なことだと思います。しかし、ステーキが食べたいと思った時には思いきって食べて自然治癒力を高め、翌日には再び玄米菜食に戻るといった「攻めの養生」も大切なのではないでしょうか。

私は、大地のエネルギーを含んだ旬のもの、地場のものを食べること、好きなものをときめきながら少量食べることは、とてもいいと考えています。ちなみに、私はお酒も養生という持論があって、晩酌は欠かしません。

三つめの「気の養生」。これは大宇宙の気を体に取り入れることです。気功、ヨガ、神道の呼吸法など自分に合った健康法を実践していただきたいものだと思います。

生命場を高めるのに欠かせない「心の養生」「食の養生」「気の養生」。

これを私流に、

目には青葉 朝の気功に夜の酒と表現しています。

 

予感と直感で運をつかむ

私は先ほど生命のエネルギーが高まると、予感と直感が磨かれるという話をしました。直感とは、勝負事の賭けのように思われますがそうではありません。エネルギーが高まってきた時、そこに自然と生まれるのが直感です。一方、エネルギーが高まった人に虚空からやってくる未来予知力が予感です。

常に自分のエネルギーを高める努力をしていくうちに、直感と予感でよき新しい場をつかみ取っていく。運のいい人は自分でも気づかないうちに、そういう生き方を

しているのではないかと思います。

私もそうありたいと思って生きてきました。幸いこれといった大病もなく今日元気に活動できるのは、青雲の志を抱いてホリスティック医学に取り組み、私なりに生命エネルギーを高め続けてきたからかもしれません。

「青雲の志」を国語辞書で引くと立身出世とあります。しかし、大企業で文字どおり立身出世を遂げた高校時代の友人が、六十代で退職し隠居のように毎日ブラブラしているのを見ると、これが青雲の志のなれの果てかという思いを禁じ得ませんでした。

ある時、改めて漢和辞典でその意味を調べてみたら「聖賢の人になろうとする志」とあり、「これだ!」と合点がいきました。聖賢(せいけん)は皆、永遠という尺度で生命の工ネルギーを溢れさせて生きた人ばかりです。それを目指すとしたら、死んでもなお修行を続けなくてはなりませんが、自らの志はここにあると感じたのです。

私は昨年、一代で返せないほどの借金をして病院を新築しました。おそらく死ぬまで苦労の連続ですし、この病院で死を迎えることになるでしょう。しかし、青雲の志

はいまもなお色あせることはありません。多くの患者さんに元気をいただき、ときめきながら人生を歩き続けたいと思います。

 

帯津式「達者でポックリ」のための十二か条

 

できるだけ歩く

気功を身につける

旬のもの、地場のものを食べる

好きなものを少し食べる

酒をたしなむ

早寝早起き

いつも希望とときめきを

生きるかなしみ(旅情)をかみしめる

この世は品性を磨く道場と心得る

折にふれ死を想う わが弱点をサプリメントで補う

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最終更新日  2010.06.02 21:44:08
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