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2005.05.29
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カテゴリ:出産・子育て
「試験」と「心理学」と「一生懸命」

「試験があるんだ」と。ぽつりと言うことがあります。それを聞いてお母さんは、さあ、どうしますか。


「なによ、さっきからそこで、ぼんやりしていて。さっさと勉強したらいいじゃないの」

このような「勉強しなさい」は、言わないことにしませんか。

小さいときから「だめ!」は交通事故など命に結びつくような危険を防ぐとき以外は、使わないようにしてきました。

それと同じように、「勉強しなさい」は言わないことにするのです。


その代わりに使う言葉があります。「点数は気にしないでいいのよ。一生懸命やればいいの」

「一生懸命」です。言ってみれば、これが「魔法の言葉」なのです。



この子が、試験だというのに、「さっきからそこでぼんやりしていた」としたら、何かを考えていたのでしょう。

もし「この前、あの試験で100点を取った。うれしかった。今度も100点をとってみよう」と考えているのなら、きっと、さっさと試験の勉強を始めていたかもしれません。心理学で「自分にプラスになるものが(時間とともに)、自分に近づいてくるなら、うれしいです。気分が生き生きとしてきます」となります。

では「この前、あの試験で100点を取れると思っていたら、とんでもない。がっかりとするような悪い成績だった。今度の試験も変な点数を取ることになったら、どうしよう」と、考えているのなら、気分はすっきりしないし、気がついたら、ぼうっとつっ立っていた。これは、心理学で「自分にマイナスになるものが(時間とともに)、自分に近づいてくるなら、気分はつらい、ただならないものになってきます」となります。

それで、「試験があるんだ」と、もやもやとした気持ちを持て余して、お母さんに打ち明けてきた、と考えられるのです。


学校の試験というものは、「大きな行事」です。誰だって、いい点を取りたいし、いい結果を出して、ほめられたいのです。

試験の結果が自分に満足なものだったら、「次の試験は楽しいもの」となります。

自分に不満足なものだったのなら「次の試験はいやなもの」になります。このときに、お母さんが(チャレンジ精神を引き出そうという思いがあって)「勉強しなさい(いい点を取りなさい)」と言うのは、「いやなもの」が、時間とともに自分に近づいてくるだけでなく、お母さんが「いやなものを自分に押し付けてくる」ことになります。

しかも、「この子は、言わないと勉強をしない子」と、お母さんが考えてしまったら、これから、「勉強しなさい」の連発が始まってしまいます。お子さんは準備してくれた勉強スペースに、勉強をする格好にはなりますが、そのまま、ぼんやりとしているかもしれません。

すくすくと育ってきたお子さんが、ここで、「つらいものに耐えなければならない地獄?を味わい始める」ことになるかもしれないのです。

ここで、魔法の言葉=「一生懸命」が生きてきます。これは「一生懸命は、自分がとるであろう点数を、すこしでも押し上げる努力をすればいい」ということを意味しています。自分がとりたい点数(たとえば100点)にするとか、しないとかを考えなくていいのです。100点をとらなくても、落ち込むことはしなくていいのですから。

「この子育て爺は、とんでもないことを言い出した」ことになりましたか?

心療内科に、お父さんとお母さんと娘さんとが来ていました。診察を終えたあと、娘さんが小さな声で言っていました。「試験、大丈夫かな」と。ご両親がなんと答えていたのかは聞こえませんでしたが。

それを目撃したあと、一生懸命に考えた私の結論は、「勉強なんて一生懸命に限る」でした。

子育て爺[30]で、「ニート」「引きこもり」にさせない妙薬はない、といいましたが、私は「これが、妙薬に近いもの」と思っています。

お子さんの「大人になったら何になるの」の結論なんて決まってないでしょうし(親が決めてしまったら、お子さんはつらい立場に立つことになりますしね)。 親兄弟がどこそこを卒業ているから「あなたもこの学校に入りなさい。がんばれ!がんばれ!」ともいわないことです。卒業校は決めないのです。


お子さんの目標は「将来の職業(もちろん、決まってなくていいのですけれど)」であって、「卒業校をどこにするか」でも、「試験でいい点数をとること」でもないのです。

ーつづくー





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最終更新日  2022.11.27 10:36:41
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