カテゴリ:原発
原発を停止し、ガス、石油発電で燃料費が3兆円増えたとしきりに言われています。
どのように計算してその答えを出しているのか想像してみます。 1 原発と水力、化石燃料発電を併用(3.11以前) A=原発発電に要する燃料費(ウランのみか運転費を含めるか難しい) B=原発以外の燃料費(水力発電はゼロと見るか?) A+B=3.11以前の発電に要した費用 2 原発停止状態(現在) a=原発停止状態の燃料費(燃料を使用しないための運転経費) b=原発の停止により不足分を補った分の燃料費 B+a+b=3.11以降にかかっている発電の燃料費 この式の考察 3兆円とはbのみを言っているのか? Aーaは考慮されている?つまり b-(A-a)=3兆円では? 3 原発が一切ないとした時の仮定の話 B+b=原発のない時の発電のための燃料 B+b-(A+B)=b-A これが原発を併用した3.11以前に比較して原発全廃時の増減値 b>A または b<A になるかは小生にはわからない。 しかし、燃料だけの問題ではありません、建設費、地域周辺への補償費、災害時の保障費などを加味するとどのような答えになるのかはわかりません。 しきりに発電原価は原発の方が安との議論に入るのでしょう。 しかし、今、3兆円余分にかかっているといわれているのは上の考えのいずれにあたるのでしょうか? その辺が定かでなく、ただ3兆円かかっていると誰かが言っていることを信じてよいものでしょうか? 昨日、北海道電力の22年度と23年度の損益計算書を比較しました。 それによると 平成22年度の原発に要している運転経費は1000億円 平成23年度も変わらず経常されています。 そして原発以外に要している運転経費は22年度より23年度は1000億円増額しています。 単純にこれを沖縄以外の電力会社の規模を北電の30倍とすれば3兆円という答えが出ます。 こんな程度の計算で3兆円と言われているのでしょうか? それならば、原発の運転経費1000億円をゼロにすると 原発併用時の運転と原発なしの運転経費は同じになります。 3兆円増えるとの主張はかすむと考えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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