カテゴリ:読書
この人の本にはいつも騙されます。
キツネにつままれたように終わります。 だからこの本も騙そうとしているはず・・・ 降りしきる雨よ、願わくば、僕らの罪のすべてを洗い流してくれ――。 すべては雨のせいだった。雨がすべてを狂わせた。血のつながらない親と暮らす二組の兄弟は、それぞれに悩みを抱え、死の疑惑と戦っていた。些細な勘違いと思い込みが、新たな悪意を引き寄せ、二組の兄弟を交錯させる。両親の死の真実はどこに? すべての疑念と罪を呑み込んで、いま未曾有の台風が訪れる。慟哭と贖罪の最新長編。 全編、悲しみの繰り返しです。2組の兄弟にこれでもかと苦悩が押し寄せます。 そして、物語は台風の中、豪雨の中で繰り広げられます。 とにかく重苦しく、暗い・・・ で・・・結局騙されました。 この本ほど、騙されて良かったと思ったのは彼の本では初めてです。 悲しみの中に家族愛、兄弟愛が満ち溢れて圧倒される一冊でした。 ★★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月15日 18時55分36秒
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