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2018年12月03日
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有名なのでとりあえず読破しました。

(登場人物)
・わたし アントン・ラブレンチエヴィチ G君と呼ばれているこの小説の語り手。ステパンの友人。ちゃんとした勤め人。
・ステパン・トロフィーモヴィチ・ヴェルホーヴェンスキー 53歳。もと大学助教授で自由主義思想にはまった最初の人。この作品の「悪霊」の原因。若くして奥さんを二人失い、ワルワーラ夫人に誘われて家庭教師となる。一人息子のピョートルをほぼネグレクト状態にしていた。ステパン氏、老人。息子が大人になった後も、ワルワーラ夫人のもとで暮らし、居候のような生活をしていた。
・ワルワーラ夫人 ワルワーラ・ペトローヴナ・スタヴローギナ 60歳くらい。領主の妻で未亡人。若い頃はステパン氏にほれていて、家庭教師にした。そして政治活動や慈善事業にハマってしまった。一人息子のニコライが道を踏み外したことを知り、体裁を整えようとしてステパン氏を追い出す。
・ニコライ・フセヴォロドヴィチ・スタヴローキン ワルワーラ夫人の一人息子。30歳くらい。近衛騎兵連隊に就職したが人を殺したり暴力事件を起こしたりして今はニートをしている。黒髪、白い肌、赤い唇のイケメンだが、なんともいやらしい顔立ちをしている。ニコラスとか王子とか言われる。悪のヒーローであり、ペトルーシャ(ステパンの息子)に崇拝されている。
・ペトルーシャ・ヴェルホーヴェンスキー 20代後半。ステパンの一人息子。愛称はピョートル。フツメン。一度も就職したことがない。父親を憎み、世界を混乱させるのが夢で、変な組織作りに奔走する。
・リプーチン ケチな役人。娘が3人いる。「5人組」を結成する。
・ヴィルギンスキー 小役人。35歳くらい。嫁は産婆のアリーナ。「5人組」を結成する。
・シガリョフ 産婆のアリーナの弟。「5人組」を結成する。情報収集力がある。
・リャムシン ユダヤ人でピアノ弾き。ピエロのような性格。「5人組」を結成する。
・トルカチェンコ 奇妙な雰囲気の40代男。強盗の研究家。「5人組」を結成する。
・シャートフ 元大学生。妻に逃げられ、その日暮らしの生活を送っていて、政治活動にハマるが、次第に目が覚める。ペトルーシャによって、組織の結束を高めるために殺される標的になる。印刷機の隠し場所を知っている。ブサイクで陰気な性格。
・ダーシカ シャートフの妹。愛称はダーシャ。兄とは全くにていない。美人。聡明で冷静沈着な性格。ワルワーラ夫人の養女になっているため、ニコライと同じように育てられた。
・レビャートキン 流れ者の狂った男。マリヤというびっこの妹がいる。
・キリーロフ 技師。自殺志願者。
・フェージカ 脱獄した懲役人。強盗殺人や放火をする街の危険人物。
・カルマジーノフ おじいさん。時代遅れの文豪。プライドが高く、ゴミみたいな文章しか書けない。べっ甲のメガネがチャームポイント。
・プラスコーヴィヤ・イワーノヴナ・ドロズドワ ワルワーラ夫人の友達。病気。足が悪い。
・リーザ プラスコーヴィヤ夫人の一人娘。ニコライに振られた経験を持つ。慈善事業に興味がある。
・マヴリーキー大尉 リーザの許嫁。勤め人でイケメン。しかしニコラスのせいで狂ったリーザに振り回されてしまう。
・アンドレイ・アンドーノヴィチ・フォン・レンプケ 40歳でユリヤ夫人と結婚し、新しい知事に選ばれる。レンプケ知事と呼ばれる。学生時代のあだ名はレンプカ。生真面目な性格でユリヤ夫人に手を焼く。結婚するまで童貞で、ユリヤ夫人のことは愛しているらしい。
・ユリヤ・レンプケ 知事の夫人。実家は大金持ち。45歳。自負心、功名心が強く、自由思想家の集まる祭りを企画してしまう。ペトルーシャに相談役になってもらい、最終的に自分でなにも決められなくなる。
・ブリューム 街の警察官。ひょろりとした体型のドイツ人。レンプケ知事に信頼されていて実際に有能。反体制の活動家として、ペトルーシャを真っ先に疑う。
・ピョートル・パヴロヴィチ・ガガーノフ ニコラスの最初の被害者。鼻の穴に指を突っ込まれる。
・アルテーミィ・ガガーノフ ガガーノフの息子。ニコラスを許さなかったので、決闘をすることになってしまう。

最後まで読むと、ボツになった部分がついてきます。それを読むことによって読後感が変わってきます。
ボツ部分を読まないと、ニコライが組織活動を抜けたのはアルテーミィとの決闘の途中で自分の人生のくだらなさ(悪いことをかっこいいとする風潮のくだらなさ)に気が付いたのかな?と思いましたが、ボツ部分を読むと、作者の当初の計画である、ニコライが組織から抜けた理由が、自分はコワイ人間だぞ~って書いてある告発文をチホン僧侶に読んでもらったら笑われて恥をかき、辞めた(考えを変えた)という内容になっています。あぁ、これはボツバージョンのほうが絶対面白い話になったぞと。ボツバージョンほうでいろいろと語りたかったです。ニコライ文章かけないのかぃ!とかロシアは恥の概念がないんですねぇ~!とか。正規バージョンだとなんであのタイミングでリーザとやり直そうとするんだろう今さら……と思ってしまった。この小説は個性的なキャラ多すぎだし(ワルワーラ夫人は高畑淳子にそっくりに見えるし、レンプケは爆笑問題の田中みたいだし)、途中で感動するシーンとか、あ~これがこの出来事とつながるのね~!!みたいなことがいっぱいあったけど、最後のボツバージョンが重すぎて、面白すぎて全部もっていかれた。素晴らしい。この小説は冷静な普通の人の味方。

ニコライはださい。くそ。こっぱずかしい。

自分の悪っぷりを誇っているヤツには、これからもドンドン笑いものにしていきましょー!!(byドストエフスキー)





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最終更新日  2018年12月03日 00時22分26秒
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