古布への思いいれ
私の母方のお祖母ちゃんか曾お祖母ちゃんが縦糸と横糸を挿しながら紡いだ布です。買った反物とは区別して母は「地織り布」と呼んでいます。 明治時代に織られたものと思います。自分で織るからには綿花を栽培して紡いで、染めて、布になったと想像します。 機織り機械は持っていたにしても気が遠くなる各工程でしょう。私の体の中にはこの布を織ってくれたお祖母さん方の血が流れていることはわかっているのですが現実に布をさわれるのはもっとありがたみがこみ上げてきます。 一生懸命機織りをしている光景が目に浮かびます。 この布にはエネルギーを感じます。大切にこの布を使って行きたいなあと布をさわりながら思っています。 どこかが傷んだときは上手な繕い方も習って、繕いながら着続けたいです。この繕ったところが素敵という娘か孫か曾孫に譲り渡したいと願っています。 ますます、パワーアップした古布として