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センター試験第1次。 なかでも国語は、200点満点で平均が101・04点と過去最低。 だそう。
その「犯人」と目されるのが、批評家小林秀雄の難解な随想だそう。
問題文を見てみた。なかなか手ごわい。 「鐔(つば)」という題。 なんか凄みがある。 刀の鐔をめぐる一文に、語句説明の「注」が21もつく。
これを1問目に「配点50点」でドンと置かれれば、焦るよな。
奥湯河原の小林秀雄が居留したという宿がある。静かで読書には最適。 その宿には、読書コーナーがあり、小林秀雄の本がずらりと並ぶ。
小林秀雄は、人を酔わせる文句の名人とされる。 の一冊にもこうある。「万人にとっては、時は経つのかも知れないが、私達めいめいは、蟇口 (がまぐち)でも落すような具合に時を紛失する。紛失する上手下手が即ち時そのものだ」
絢爛華麗な殺し文句をちりばめるためには論理性に頓着しないところもある。 表現としてはかなり難しい。やはり、名高い「批評の神様」も受験生には貧乏神だったのだろう。 「そして、どうやら上手に失った過去とは、上手に得る未来の事らしい」。 分かるような分からぬような。 難しいものは難しいのだ。 ともあれ過ぎた試験は悔やまず未来を上手につかむよう、受験生にエールを送りたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.02.22 09:43:14
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