カテゴリ:生活
10月25日、私が妹と過ごしている頃、だんな君は大変な目にあっていました。
大阪で警察官二人に職務質問されていたのです。 泊っていた知人の家から少し行ったところで、呼び止められました。お昼過ぎです。 「あなたなにしてるの!パスポート見せなさい」と。(だんな君の報告(英)だったので大阪弁に戻せません) だんな君はちょっと買い物に出るところだったので持っていませんでした。 「持ってなきゃだめでしょう。最近この辺、事件が多いんだよね。いつから日本にいるの」 実は、だんな君が警察に呼び止められるのは2回目。 「最近この辺事件が多い」というのは、前回横浜で職務質問されたときの出だしでもありました。 (その事件は僕が起こしたとでも言うのか)とむっと来ただんな君、それを押さえて、 「17からです」 「え?17年?」 「17日からです!」 「は?それでそんなに日本語うまいわけないだろう!(怪しんでじろじろ見る)」 「(@_@"ll)!」 全てがこんな風に進んで行ったとか。 だんな君は非白人なので、日本では、「アメリカ人」には見られません。 最近は、金髪碧眼の白人だけじゃないということもだんだん浸透してきているけど、体の大きい、いわゆるバスケット選手みたいな黒人には見えないだんな君。アイデンティティーはアメリカ人、黒人です。 いつも、アジア系に思われたり(時には日本人に間違われる)、アフリカ出身と思われてフランス語を勉強している日本人からフランス語で話しかけられたりします。 だんな君は、アメリカでも、日本でも、身なりには気をつけています。(おしゃれでもあるし、マイノリティーだからっていうこともある。) そして、そのときは、お財布だけ持った手ぶらでした。 警察官は、ねちねちといやみを言った後、「持ち物皆出して!」といって、衆目を集める中、ボディ・チェックをして、ポケットまで全部さらったそうです。 アメリカだったら、ただ歩いていた人に、こんなことしたら大問題です。 さすがのだんな君も頭に来て、(そうまでするならパスポート見せてやる!)と思い、すぐそこが知り合いの家でパスポートはそこにあるから一緒に来てください、といいました。 警察官は、そこまでしようとは思っていなかったみたいですが、それこそ「何かのついでみたいに」そんな侮辱を受けただんな君は気がすまず、二人を知人宅まで連れて行きました。 知人宅には、奥さんと院生の息子さんがいました。警察をつれて帰ってきただんな君にびっくり! 抗議しながら事情を説明してくれたそうです。 だんな君は帰ろうとする警官に無理やりパスポートを見せました。(パスポートには去年日本滞在したときのビザの半券が貼ってあって職業など明記されていました。) すると、その警官はパスポートナンバーと名前を控えたそうです。「今度から持っててね!」と言いながら。 もう、だんな君よりも知人のほうが怒っちゃって、後で警察署に文書で抗議する!と言っていたそうです。 「僕が外人だからかな」とだんな君が言うと、 「白人のカップルがさっき歩っとったで!」と。 だんな君は、この前日、レイシャル・プロファイリング(人種による捜査)のことが仕事の席で話題にでたので、話をしていたそうです。 まさか次の日、自分が対象になるとは思っていなかった、と。 アメリカに帰ってきてから、友人から電話がかかってくると、この話をしています。かなりショックな出来事だったようです。 先日、アニメの「犬夜叉」を見ていたら、旅をしている犬夜叉一行を役人が呼び止めるシーンがありました。 「お前達!何をしているんだ!最近、この辺は事件が多いのだ!」 (・・・!おんなじ・・・!(@@))と私とだんな君は目を見合わせました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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