「夏への扉」~未来は果たしてユートピアかな?
相変わらずおかしな楽天。今日の昼間は自分のページもみんなのページも全部消えちゃって、一瞬、どうなることかと思いました。まあ、こういうのは今日が初めてっていうワケじゃないので、待っていればそのうちデータは戻ってくるでしょ、なんて気楽に構えていたけれど、やっぱり少しは焦りますね。ビックリした楽天友から電話がかかってきたので、「大丈夫、大丈夫、すぐ元通りになるわよ~」なんて答えたものの、もしこのまま消えちゃったらどうしよう、などと。とりあえず復活したようですが、さっきからまた重くなってるみたい。ホント、しっかりして下さいよね、楽天さん!と、ついつい愚痴で始まってしまって失礼しました。今日は、この前読み始めて途中で止まっていた「夏への扉」を読み終えました。面白かったです!SFはものによって大好きだったり、そうでもなかったりするんだけど、これは大好きな部類に入りますね。ワクワクできるし、明るくて痛快なのがイイ!ロバート・A・ハインラインの描く未来はイイモノなのが良いです。これ、冷凍睡眠(コールドスリープ)と、時間旅行(タイムトラベル)を使ったお話で、しかも未来の時代設定は2000年なんだけど、私たちがいる今の社会よりよっぽど快適で進んだ社会なのね。家事はロボットがやってくれるし、雨にあっても濡れない服、料理が冷めないお皿、完璧な虫歯治療法などなど。小説の中に、こんな文章があります。タイムマシンが可能かどうかという話に続いているのだけれど、「しかし、僕は、ピート(主人公ダニエルの飼い猫)に劣らず、こんな哲学には縁がない。この世の真理がどうであろうと、ぼくは現在をこよなく愛しているし、ぼくの夏への扉はもう見つかった。もしぼくの息子の時代になって、タイムマシンが完成したら、あるいは息子が行きたがるかもしれない。その場合には、いけないとはいわないが、けっして過去へは行くなといおう。過去は非常の場合だけだ。そして未来は、いずれにしろ過去に優る。誰が何といおうと、世界は日に日に良くなりまさりつつあるのだ。人間精神が、その環境に順応して徐々に環境に働きかけ、両手で、器械で、かんで、科学と技術で、新しい、よりよい世界を築いてゆくのだ・・・」小説の中で、主人公ダニエルが愛している現在(2000年)をすでに越してしまった今に生きている者としては、この描写はうらやましいくらい楽観的でよい!世界は日に日に良くなるのだ、と断定しちゃうんだもん。もう、うれしくなっちゃいますよね。今から後の未来を描くとき、ここまで明るく書ききれるのかなーって思う。まだ見てないけど、いま話題のマトリックスだって、みんなが幸せな明るい未来ではなさそうよね?社会は常に発展しつつ、科学や技術も人の幸福のために使われる。でも、実際には発展の裏には非常に大きなツケがあり、最新科学技術は常に戦争のために優先的に使われている現実。過去に比べて良くなった部分があるのは事実だけれど、ハインラインの描いた未来ほど、みんなは幸福じゃなさそうよ。ユートピアはやっぱりフィクションの中にしかないのかしらね?さて、次の私の課題図書が決まりました。それは「本格小説」。まだ作者も何も知らないのだけれど、大親友、H子さんのお薦めの本なのです。明日、さっそく図書館に行って探してきます。「映画に見る理想の恋愛の形」も考えておかなくちゃイケナイしな。でも、こんな宿題ならいくらあっても楽しいね。(笑)ということで、明日からもまた映画を観よーっと。では今夜はそろそろこの辺で。Good night!!! Have a nice dream!