台風変じて熱帯低気圧一過、青空になりました。
昨日は遠方より楽天友達がご来信になりました。
そして同じく楽天友達のヨタママさんのペンションで合流。
我が家も3人プラス1匹がお泊まりさせていただいて
楽しいひとときを過ごしてきました。
今回お会いしたのはyitikoさん。
じつは昨年、奈良でも一度お会いしています。
★★
「去年の奈良日記」
昨日あがると思った雨は夜まで止まず、
雨音とジャズのレコードを聴きながら、
本や音楽、映画などなど、話はあらゆるジャンルに及びました。
とっても楽しかったです。
今日はもう1人の楽天友達mskさんも加わって、
yitikoさんと私たち総勢5人プラス1匹で上田市塩田にある
信濃デッサン館と
無言館へ行ってきました。
私は何度目かの訪問でしたが、
無言館ではいつも言葉がなくなってしまいます。
太平洋戦争時、有無を言わせずに戦争へかり出され、
命を落とした若き画学生たち。
館内に展示されている彼らの遺品となった絵と手紙類。
日本は戦争をしていたのだという事実がそこにあります。
出征ギリギリまで恋人の裸体画を描き続け、
「続きは帰ってきたら描きあげるから」と約束して
戦地に赴いた画学生は、結局還らぬ人となりました。
また「自分が帰るまで待っていてくれ」と、
戦地から400通を越える手紙を妻に送り続けた画家もいました。
彼の手紙はユーモアと愛情にあふれ、
戦地にいるという重苦しさを感じさせないものでした。
戦争がなければ彼らもごくふつうの夫婦として、
子供をもうけ、家族で笑い合う日々を過ごしていただろうに。
そんな想いがこみ上げてきて、思わず目に涙がにじみました。
十字架の形に設計された無言館の建物には、
言葉にならない祈りが満ちあふれているように思えました。
信濃デッサン館と無言館を作ったのは
作家水上勉さんのご長男、窪島誠一郎さんです。
二つの美術館に対する想いにここで少し触れています。
★★
「自分を表現するということ」窪島誠一郎さん
無言館の中にあった窪島さんの詩、
「君たちのことを知らない」だったかな、その中に、
『絵の中に込められた心の叫びに
50年たってからしか気づけなかったことを
恨まないで欲しい、許して欲しい』
とあったのだけれど、
その叫びを再び忘れそうになっていると感じられる今の時代が、
私は少し怖いのです。