|
カテゴリ:大切なこと
ML情報です。弁護士の海渡氏からです。
転送・転載歓迎とのこと。 さらに5月11日の院内集会情報もいただきましたので、 追記いたします。 ********** 転載ここから ********** 共謀罪の行方に関心を寄せるすべての方へ 1 今日の参考人質疑について 今日の参考人質疑を傍聴しました。 参考人の意見では、与党修正案の問題点がかなり明らかになりました。たく さんの新聞が報道してくれています。 一例として東京新聞の記事を引用しておきます。 http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060509/eve_____sya_____005.shtml それにしても、ひどかったのは中央大学の藤本哲也氏の公述です。 「法の規定に多少のあいまいさが残っても仕方がない、取締機関の運用の善意 に委ねるしかない。」というのは、刑法の罪刑法定主義とか、構成要件の保障 機能といった、刑事法の基本概念すら否定する俗論で、あきれるばかりでした。 また、同氏は民主党の主張するような条約の留保はできないと繰り返し述べま した。 しかし、ウィーン条約法条約によれば、条約の趣旨目的に反しない限り、条 約の留保は可能です。 この条約の趣旨と目的は「国境を超える組織犯罪集団による重大犯罪の防止」 にあります。条約の適用範囲を定める条約3条には条約は越境性のある犯罪を 適用対象とすることが明記されているのです。条約の34条1項にはこの条約 は各国が国内法の原則にしたがって実施すればよいことを明言しています。し たがって、越境性を要件とすることは条約の趣旨にも目的にも反しません。条 約の34条2項を留保すれば疑いの余地なく可能です。 また、対象犯罪についても、刑期だけで重大犯罪を規定することには、多く の国々から反対があり、日本政府も日本の刑法は法定刑の範囲が広いので、条 約審議の場で組織的な犯罪集団に関連した犯罪をリスト化することを求めてい たのです。ですから、長期5年を超える越境犯罪に限定する民主党案は、条約 の重大な犯罪の定義部分に留保ないし解釈宣言(ウクライナ政府は5年をメル クマールとする解釈宣言を行っている)すれば、認められることは明らかなの です。 2 金曜日の院内集会は午後5時30分から この参考人質疑における高橋氏と櫻井氏の意見の成果もあったのか、本日の 昼の法務委員会理事会では話し合いムードも一時期流れたようです。このあた りの状況は保坂展人議員のブログで確認して下さい。 しかし、与党側がどこまでまともな抜本再修正を考えているかは、疑問符 で、やはり水曜日か金曜日には強行採決という流れは変わっていません。 特に根拠はないですが、おそらく明日は強行採決はないと思います。やはり金 曜日が危険です。 金曜日の院内集会は時間が変わりました。午後5時半からになります。昼間 は会場が確保できなかったためです。ご了承下さい。 12日の夕方には民主党独自の集会も企画されているようですが、超党派国 会議員の呼びかけの集会も予定通り開催する予定です。 ■ ビラの引用開始 ■ 「共謀罪」の強行採決に反対する! 超党派国会議員と市民の緊急院内集会 ご存じのとおり、「共謀罪」の審議が風雲急を告げております。今週にも共 謀罪を含む刑法などの改正案が、衆議院法務委員会で強行採決される可能性が 出ています。 共謀罪は、600以上の主要犯罪について、犯罪が実行される前に単に合意 したと言うだけで、犯罪を成立させてしまう極端な内容のものであり、現代版 治安維持法とも、思想処罰法ともいわれる稀代の悪法です。また、共謀罪の捜 査のためには盗聴捜査の拡大が計画されることは必至です。 現在、国会内では与野党間で修正案をめぐる攻防が繰り広げられています が、共謀罪が人権侵害につながる深刻な危険性をはらんでいることを、超党派 の国会議員と市民が一緒になって訴える集会を開催します。共謀罪に反対し、 廃案に追い込むべく、院内外の力をここに結集していきましょう。 ぜひ、ご出席、取材のほど、よろしくお願いします。 ◆緊急院内集会◆ 時 2006年5月12日 (金) 午後5時半~ 場所 衆議院第二議員会館 第1会議室 (地下鉄永田町駅・国会議事堂駅下車、 会館入り口で通行証をお配りいたします) 発言 超党派国会議員・日弁連・市民団体 ほか 【 呼びかけ人 】 糸数慶子(無所属・参議院議員) 石井郁子(共産党・衆議院議員) 井上哲士(共産党・参議院議員) 枝野幸男(民主党・衆議院議員・法務委員) 江田五月(民主党・参議院議員・法務委員) 小川敏夫 (民主党・参議院議員) 河村たかし(民主党・衆議院議員・法務委員) 近藤正道(社民党・参議院議員) 千葉景子(民主党・参議院議員・法務委員) 仁比聡平(共産党・参議院議員・法務委員) 平岡秀夫(民主党・衆議院議員・法務委員) 福島みずほ(社民党・参議院議員) 保坂展人(社民党・衆議院議員・法務委員) 松岡 徹(民主党・参議院議員・法務委員) 円より子(民主党・参議院議員) 問い合わせ先 平岡秀夫事務所3508-7091 保坂展人事務所3508-7070 仁比聡平事務所3508-8333 ■ ビラの引用終わり ■ 厳しい状況が続きますが、あきらめないでがんばりましょう。 ********** 転載ここまで ********** <追記> 5・11共謀罪の新設に反対する市民と表現者の院内集会 ■衆議院第一議員会館 第1会議室 少し余裕をもって第一議員会館1階のロビーに集まりましょう。 そして整理券を受け取って中に入ります。 ■発言 国会議員 表現者 市民団体 法律家 ■主催 共謀罪の新設に反対する市民と表現者の集い実行委員会 ■呼びかけ人 魚住昭(ジャーナリスト) 大谷昭宏(ジャーナリスト) 岡本厚(『世界』編集長) 小倉利丸(ネットワーク反監視プロジェクト) 石下直子(盗聴法《組織的犯罪対策立法》に反対する神奈川市民の会) 北村肇(『週刊金曜日』編集長) 木村まき(横浜事件第三次再審請求人) 斉藤貴男(ジャーナリスト) 佐高信(評論家) 佐藤憲一(盗聴法《組対法》に反対する市民連絡会) 設楽ヨシ子(ふぇみん婦人民主クラブ共同代表) 篠田博之(『創』編集長) 高田健(許すな!憲法改悪・市民連絡会) 俵義文(子どもと教科書全国ネット21) 二木啓孝(日刊現代編集部長) 西野瑠美子(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク) 寺澤有(ジャーナリスト) 寺中誠(アムネスティ・インターナショナル日本) 富山洋子(日本消費者連盟) 西村仁美(ルポライター) 元木昌彦(講談社 元『週刊現代』編集長) 森達也(TVディレクター・映画監督・作家) 森原秀樹(反差別国際運動日本委員会) 矢野まなみ(移住労働者と連帯する全国ネットワーク) 星川淳(グリーンピース・ジャパン事務局長/作家・翻訳家) ■問い合わせ先 日本消費者連盟 TEL 03-5155-4765 『創』編集部 TEL 03-3225-1413 mail@tsukuru.co.jp 重要情報 5月10日(水)朝10時ごろから衆院第二議員会館周辺で抗議行動。 場合によっては、この日にも強行採決はありえます。 とくに5月12日は最大の山場。もっとも危険な日です。 参考リンク ★★今週のキー「共謀罪」 (マガジン9条) ★★マガジン9条 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|