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再出発日記

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2006年01月31日
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カテゴリ:平和運動
チャン・イーモウが発掘した二大世界的女優コン・リーとチャン・ツィイーが火花を散らす「SAYURI」が中国で上映禁止になったらしい。(おそらく中国女優が日本で売春をするのが気に入らなかったのだろう。しかしそれは明らかな日本文化の曲解である。)まさか『単騎、千里を走る。』までそんなことは無いだろうね、と気にしたら1月29日付け朝日新聞の特集シンポ「日中関係の発展に文化は何が出来るか」で王敏氏が「人民日報でこの映画が大きく報道された」といっていたので一安心。この映画こそ、両国の人民、国民がこぞってみて欲しい。なぜかということは、既に述べた。

さて、このシンポは「政冷経熱の現状と『文温』の可能性」という副題がついている。現状いえば、麻生太郎外相が靖国参拝について「政冷」にまた氷水をかけた。「日本の首相が、国内でここには行ってはいけないと外国から言われるのは通らない。中国が言えば言うだけ行かざるを得ない。たばこを吸うなと言うと吸いたくなるのと同じだ」と。

加藤周一氏はこのシンポで「今の『政冷経熱』は長くは続かないだろう。閉じた関係は、時が経てば温度が平均化し、いずれ政冷経冷、政熱経熱となる。」と述べている。どちらに傾くか、加藤氏ははっきり述べていないが、『政治が冷たいと経済も冷めていく』とは述べている。一方「靖国反対を言っているのはアジアでは中国・韓国だけだ」という小泉首相の主観とは裏腹に靖国史観派はそのテリトリーをドンドン減らしてきている。世論調査も反靖国だし、月刊『論座』二月号では読売新聞の渡辺恒雄氏と朝日新聞論説主幹の若宮啓文氏とが『靖国批判』で大いに志を同じうしている。渡辺氏は言う。「靖国神社の本殿の脇にある、あの遊就館がおかしい。軍国主義をあおり、礼賛する展示品を並べた博物館を、靖国神社が経営しているわけだ。そんなところに首相が参拝するのはおかしい。」政熱経熱の可能性は充分にあるだろう。そのためには『文温』の温もりが必要なのではないだろうか。

加藤氏は「(日本は)ある方向に流れる傾向がある。」という。ほかの書物では「なし崩し的に変わっていくのであって、急激には変わらない」とも言っていた。『雑種文化論』以降加藤氏の関心領域は常にその日本人気質の克服であった。「個人として、自分が正しいと思うことを言わないといけない。」この訴えは親友丸山真男氏とも通抵する考えだろう。

ではどうするか。「若者と高齢者は手を取り合って欲しい。この層は発言力は弱いが組織からの圧力は少ない。『未来と過去の同盟』が発言すれば、日本も変わる。」新聞はシンポの要約なのでそれ以上のこと、どういう形の同盟をイメージして言ったのかはわからない、しかし私は『なるほど』と思った。

現在全国に無数に出来ている九条の会は、多くは「年金受給者と若者との連携」「年寄りと主婦との連帯」の成果である。あるいはパソコンも自由に扱える新しい定年退職組が次々と九条の会を立ち上げている。問題は学生の動きが目に見えないことである。いかに地域に飛び出るか、そこは年寄りが道を示さなくてはならないだろう。

プログやHPはそのための重要なツールだ。ブログの場合はTBという武器があって、「個人として自立しながら」「なおかつ連帯する」にはもってこいのツールである。「なんとなく繋がる」という意味でも使いやすい。新定年組以外の昔ながらの年寄はインターネットの世界は知らないから、若者と年寄の橋渡しは新定年組や元気な中年が担わなくてはならないだろう。まずは高校生、大学生の若者は自分の疑問をドンドン出し、自分の意見をドンドン出そう。大人はきっと応えてくれるし、現在希望はそこから生まれる連帯しかないだろうと思う。

  






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最終更新日  2006年02月02日 12時00分31秒
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