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2006年06月10日
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アナン国連事務総長が、W杯に「かこつけて」各国主要紙に投稿している。日本の場合は10日つけ朝日新聞の投稿欄に載った。非常にいい文章なのだが、ネット配信している記事ではないので、自力タイプで紹介したい。(誤字があったらごめん)

私も9日深夜、ドイツVSコスタリカ戦を見ながら、(9.11の映像も確かに世界中が注視したけど、それに負けず劣らない目が今現在この映像を見ているのだ)と考えながら、『人類に希望はある』と感じたのでした。

『W杯開幕 人々の熱気国連も夢見る』コフィ・アナン(国連事務総長)

国連事務総長がワールドカップ(W杯)について書くなんて、読者は奇妙に思うかもしれない。しかし、国連から見ると、W杯は実際うらやましい限りなのだ。地球上のすべての国・地域の人々が競い合う国際試合の最高峰。国連もW杯同様、国際交流の場であるが、読者には『W杯は国連以上だ』といわれそうだ。何しろ国際サッカー連盟の加盟国・地域は207。われわれ国連は191カ国だからだ。

私がうらやましいというのは、以下の理由による。

第一の理由は、W杯の人気である。自国チームの順位がどうで、いかにして本戦出場を決めたか、誰がミスし、誰がペナルティーキックを防いだか、誰もがよく知っている。我々国連もその種の競い合いがあればいいと思う。世界中が見つめる中、「人権」という”競技”各国が堂々とトップを目指して競い合い、幼児死亡率の”低下競技”や教育を受けられる子供たちの数で競い合う。

第二は話題性。ブエノスアイレスの街角から北京の喫茶店まで、地球上のいたるところで、人々は自国チームのゲーム展開に口角泡を飛ばす。話題は相手チーム、他国チームへと広がる。普段は口数の少ない10代の若者が、W杯の話になると、突然、雄弁家に変身する。国連もそのくらい世界中で話題になれば、と思う。「人間開発指数」(保健水準、教育水準、所得水準に基づく国の開発指数)や排ガス規制やエイズ問題に、自国がどれだけ熱心に取り組んでいるか、ホットな話題になればいいと願う。

第三は、平等な参加の機会。W杯は才能とチームワークがあれば、どの国のチームにも本戦出場できる機会が与えられている。国連も、もっと機会の平等性を持っていて、各国が国際舞台でその力を発揮できればいいと思う。

第四は、人種間、国家間の交流。いまや多くの国家チームが他国から監督を招くようになり、新しいサッカー観が導入されている。普段は外国のチームで活躍し、その国でヒーローになり、国家間交流に大きな役割を演じている選手も多い。そしてW杯の際にはその経験を自国チームに生かしている。国際社会でも移住者が、移住者自身と母国と受入国の三者にとって、ともに利益になればいいと私は願う。生活、経済、社会、文化の交流と深化を通じて。

W杯出場は国家の誇りに深くかかわる。私の母国ガーナのように、初出場国にとっては名誉の架け橋である。アンゴラのように長年内戦にあえいだ国にとっては、国家再生の大きな踏み台にもなろう。内戦で分裂状態にあるコードジボワールのような国にとっては、国家統合の象徴的存在であるナショナルチームは国家再生の希望である。

我々国連にとってもっともうらやましいと思うのは、W杯は到達すべき目標がはっきりと見えることである。私は何もゴールのことだけを指しているのではない。国家と人間による大きな地球家族の一員として、共通の人間性をたたえる場であること。それこそが最も重要なゴールではないか。わがガーナが12日にイタリアと対戦する際、私はそのことを思い返してみようと思う。その通りになるかどうか、約束できないけれど。







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最終更新日  2006年06月11日 02時43分18秒
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