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再出発日記

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2009年10月10日
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カテゴリ:邦画(09~)
岡山市の公民館では「中高年男性応援プロジェクトチーム」というのがあるらしい。特に団塊の親父たちをターゲットに、家に引きこもるな、人と交わろう、とさまざまな企画をしようというのである。いいんじゃない、とまだ50歳未満の私は思う。

その企画の一つに参加してみた。「創る、観る、語る  映画に魅せられた男たち」というテーマなので。
確かに昭和30年代に青春時代を過ごした人達には映画というのは最適の素材だと思う。
そのころ岡山にはなんと130の映画館があった。どの町にも映画館があったのである。
もちろんわが町水島にも二館あった。ほんの30年くらい前までは存在していたのだ。

さて、映画を作った人の体験談やら、映画鑑賞会の代表の話やら、北海道で町民350人が参加した大型ミュージカル「いい爺ライダー」を鑑賞したりしたのであるが、一番印象深かったのは、地域の夫婦活弁士として活躍している「むっちゃん、かっちゃん」の活弁上映であった。

素材は名匠小津安二郎監督の昭和四年の18分の無声映画「突貫小僧」(本編は38分。88年にこれだけ発見された)である。

1929年 「突貫小僧」 松竹蒲田 白黒サイレント
監督 小津安二郎
脚本・脚色 池田忠雄
出演 斎藤達雄、青木富夫(子役)、坂本武  

当時は「人攫い」(子どもの誘拐)というは流行っていたのだろうか。「この世界の片隅に」の冒頭のエピソードにも出てきた。たとえ流行っていても、現代のように親が子どもをひと時も目を離さないということが「義務つけられ」てはいない。そんな余裕も無かったのだろう。
《簡単な粗筋》
付け髭をはやした男が、小僧にお菓子やおもちゃをえさに攫う。小僧はわがままし放題。手を焼いた人攫いは小僧をもといたところに返そうとする。


決してVFXではない。正真正銘の昭和初年の下町が背景に映る。本来のト書きセリフ以上に色んなセリフをおそらく新たに脚本を作って付け加え、音楽も入れて、活弁の「ライブ」をするのである。大変面白かった。活弁しだいで、映画は二倍にも三倍にも面白くなるということがよく分った。しかも、監督は東京弁で作ったはずなのに、岡山弁で話される。

活弁は面白い。もっと色んな人が見るべきである。





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最終更新日  2009年10月10日 14時35分31秒
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