|
カテゴリ:社会時評
以前平和新聞の記事で紹介した中塚明さんが講演に来るというので出かけた。
「朝鮮半島と日本の過去と現在」(倉敷革新懇主催) 中塚さんの本を買ったので(「司馬遼太郎の歴史観」)おそらく講演の内容はそこで紹介できると思うので、今回は講演の中で、印象に残ったことをランダムに紹介するだけにしたい。 NHKの「坂の上の雲」で朝鮮人が出てきたのは、たった一回のみ。また、伊藤が「日清戦争は一体どのような理由でしたのか」といったとき、井上馨が「あれは朝鮮独立の為にしたのだ」といっただけ。明治以降、日本が朝鮮に対して何をしたのかを司馬遼太郎も一切描かない。ドラマもそれを忠実に踏襲している。 日清戦争のきっかけになった東学党蜂起の本当の意味を日本人はほとんど知らない。この運動は3.1独立運動を経て現代の民主主義運動に連なっている。金大中の1980年黄土峠(ファントジ)の集会は東学党の初勝利の場所である。 司馬は「日露戦争の後に軍部が横暴になった」と言っているが、日清戦争のときに韓国の近代を切り開く可能性のあった大衆的な農民蜂起を日清戦争で押しつぶしたということを軍部はもみ消している。 韓国の統一地方選挙は軍艦沈没事件が北の攻撃だと発表し、与党の勝利を予想されていたが、結果は与党の大敗北であった。日本の全ての新聞はこれを全く予測できていなかった。それほど、日本は韓国の状況を知らないのである。 在日の方が質問。「ドイツは6兆円も戦後補償している。日本はしていない。なぜか」先生はそれは単純だという。「日本政府は朝鮮に対していいことをしたと思っている。植民地支配に対して全然反省をしていない。だから在日の問題もまともな判断をしていない。それはアメリカのバックアップがあるからである。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月06日 23時50分45秒
コメント(0) | コメントを書く
[社会時評] カテゴリの最新記事
|
|