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2006年02月24日
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カテゴリ:環境問題
我々が常識と思い込んでいるものが、事実は常識ではなかった。その裏には何があるのか?

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世界飢餓にまつわる12の神話<原文>12 Myths About HungerInstitute for Food and Development Policy Backgrounder Summer 1998, Vol.5, No. 3

http://www.foodfirst.org/pubs/backgrdrs/1998/s98v5n3.html

・飢餓は神話ではなく現実だ。しかし神話が飢餓を温存させている。
・今日少なくとも7億人が食糧不足に苦しみ、毎年1,200万人の子どもが死亡している。 なぜ、飢餓はなくならないのか? 

私たちはどうすれば良いのだろうか?この問いに答えるためには、まず今まで飢餓について教えられてきた固定概念を白紙に戻すことだ。根強くはびこる「神話」から自らを解放して初めて飢餓問題の本当の原因を理解することができる。そこから初めて飢餓問題の解決に取り組むことができるのだから。

神話その1:膨張した世界人口を養うだけの食糧が足りない。だから食糧増産が必要だ。

事実
・インドでは、2億人の国民がお腹をすかせていたとき、6.25億ドル分の小麦、小麦粉と13億ドル分の米が輸出されていた(1995年)。

・典型的な飢餓地域のバングラデシュでは、国民全員に2,000カロリーを供給して充分な量の米が生産されている。野菜・果物・豆類など他の食品を加えると、全国民を余裕を持って養うことができる量の食糧が生産されている。また肥沃な沖積土と水資源に恵まれたバングラデシュでは米だけで2倍も3倍も収穫量を増やす可能性があると推測されている。

・ブラジルでは、7,000万人の国民が充分食べられなかったときに、130億ドル分の食糧が輸出された(1994年)。

・アフリカでは、2億1,300万人が飢えるサハラ地方の国々が盛んに食糧を輸出している。1960年代末から70年代初頭に西アフリカ諸国が史上最悪の干ばつに襲われたときも、12.5億ドルもの食糧が輸出され続けた。1982~85年の干ばつのときもこれらの国からの食糧輸出は続いた。

・先進国のアメリカでは、3,000万人が充分な食糧を確保できず、アメリカの子供たちの8.5%がお腹をすかせており、20.1%が飢餓に面している。一方、代々アメリカ政府と農家は過剰生産に頭を痛め、1995年にアメリカ政府は300万トン以上の穀類を海外に輸送するのを援助している。



世界の食糧供給事情は「過剰」の一言につきる。今日の世界では小麦や米などの穀類だけで全人口に毎日3,500カロリーを提供できる量が生産されている。野菜や豆、ナッツ、根菜、果物、草食の家畜肉、魚など他の食品も加えると、一人当たりに毎日4.3ポンド(約1.95キログラム)の食べ物がある。穀物と豆とナッツが2.5ポンド(1,133グラム)、果物と野菜が1ポンド(453グラム)、肉と牛乳と卵も1ポンド(453グラム)ぐらい。毎日食べていると太ってしまうほどの量だ。問題は多くの人があまりにも貧しくて、食べ物が目の前にあるのに買うことができないこと。世界で一番「餓えた」国にも国民全員が満腹になるだけの食糧がある。それでも飢餓が続き、餓えた国々から食糧や他の農産物が輸出されている。

飢餓は現実に存在する。しかし、食糧は不足していない。(Hunger is real; scarcity is not.)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

飢餓は現実に存在する。しかし、食糧は不足していない」ということは、金を獲得するために国民を飢餓に追い込んでいるということか。

国は、国民の生活を守るために存在しているはず、にもかかわらず国民を見捨てて、お金をだけを獲得する。獲得されたお金は、少数の企業や個人に。

ということは、「膨張した世界人口を養うだけの食糧が足りない。だから食糧増産が必要だ」は、少数の企業や個人の利益獲得を隠すために流布されていると考えられる。





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最終更新日  2006年02月24日 12時55分26秒
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