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カテゴリ:家庭園芸編
ハーブと「魔女取締法」のおはなし。
ペストの医者のマスクのなかにはハーブが入っていた話[こちら] 関連で、ハーブと魔女のおはなしです。コロナ感染症の拡大の現 在、まずは健康的な生活をおくることの一例として、2005年 の4月分のブログなのですが、よろしかったら。 この回のとき は考えつかなかったのですが、魔女は普段は森のなかの一軒家で 『密』を避けて住んでるイメージもありますしね/笑い。 ↓ 『ハーブと「魔女取締法」のおはなし』 1951年、英国政府は 1558年に制定されて以来の法律である 「魔女取締法」の廃案を発表しました。それに先駆けて1936 年には1735年に制定された「魔女法」も廃止されていますが ・・・信じられない話でしょう。世界に先駆けて産業革命を実行、 近代化の道を切り開いた英国に、まさかこのような法律があった なんて。まあでも、これで、ハリーポッターも大手を振って町を 歩けるようになったってものですよ。よかった♪ ちなみに魔女は死刑に値する罪人であるとしたのが「魔女取締法」 であり、魔女の妖術〔?〕そのものを禁止したのが「魔女法」と いう法律であったのだそうです。 さて。法律で禁じられるほどに英国政府に恐れられた 魔女って、 いったいどのような存在だったのでしょうか。 まずは 魔女/WITCH の語源を しらべてみると・・ 意外な言葉にいきつきます。中世英語の WICCA。これがも ともとの魔女の呼び名。現代英語に訳するとWISE-WOMAN つまり賢い女性となるのだとか。 そう、古代から受け継がれてきた生活の知恵を駆使して、病気に 効く薬草や魔よけの知識に詳しい、自然のエネルギーを生活に役 立てる知恵者・・それが賢い女性といわれてきた本来の魔女の姿。 そういえば映画や小説、おとぎばなしにでてくる魔女って、よく お鍋でぐつぐつといろいろなものを煮たりしてますよね。あれは、 薬草を煎じているところだったんだなどと納得したりして。 また個人的にはちょっと意外でしたが、古い挿絵などには薬草を もった魔女の姿もよく描かれているそうで、これもむかしには一 般的な魔女のイメージとして見受けられる絵柄なんだそうです。 そういった医療の方面から見るとすれば、魔女につきもの の ほうき、あの箒なんか、住環境の清潔さを保つための道具ってい う見方も できますものねえ。 まだありますよ、占いなどに使う魔女の水晶玉などは鉱物の自然 治癒力を利用したホメオパシーともいえるし、カラスや黒猫に代 表される魔女の動物好きな面は現代のイルカや馬・犬などの動物 セラピー、そして今回のテーマであるハーブ栽培を通じたガーデ ニングセラピーなどなど。 こうやってあらためて考えると、魔女の生活って じつはとても 健康的じゃありませんか。 そんな健康的で賢い魔女を英国政府が恐れ法律を作ってまで禁じ たというのは 現代で考えると理解しがたいものがあるのですが、 中世になって広まったキリスト教と大きくなった教会によって、 古くからのケルトの自然信仰は異教とみなされ、「魔女取締法」 などにつながっていったのでしょうね。 加えて ここはやはり魔女のもつ健康、そしてなにより「自由な 精神」というものが統治者にとっては邪魔なものだったのかもし れません。 と、ハーブの香りの魔法[こちら]にかかった私は思いました。 そうそう 話がとびますが、以前「1999年7の月」でご紹介し たノストラダムス。薬学者・医者の顔を持つ彼も、南仏で流行っ たペスト大発生時には、身の危険を顧みずに現場に駆けつけて、 ハーブ/薬草を投薬・治療した話がよくしられています。英国の 魔女も、きっとこのノストラダムスと非常に似かよった存在だっ たのではないでしょうかね。 日本におけるケルト人的な立場といえば、アイヌの人々。 じつは北海道大学と北海道立衛生研究所では、アイヌ民 族伝承の薬草をもとにした「抗がん剤」の開発がすすめ られています。既に49種の薬用・食用植物に抗がん効 果が確認されているとのことで、新抗がん剤の誕生につ ながる可能性もあるとのこと。です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 19, 2021 04:31:37 PM
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