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テーマ:二次創作小説(1032)
カテゴリ:「咎狗の血」小説
BLの苦手な方は読まないでください。 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m アキラが店を出ると、外はもう日が沈んでいた。明日の朝まで バーに居ようと考えたのは間違いだったとアキラは思った。 夜道は狩られる危険性が高い。アキラは北のホテルまでの 道のりを急いだ。 「よう、兄ちゃん。そんなに急いでどこ行くんだよ。」 ガラの悪い3人組が声をかけてきた。アキラが無視して 走り去ろうとした時、3人組の1人にいきなりナイフで腕を 切りつけられた。そして、アキラが一瞬ひるんだ隙に男2人に 背後から襲い掛かられ、羽交い絞めにされた。 「放せ!」 「へへへ・・・威勢がいいな。兄ちゃん、タグを出しな。 俺は昨日飲んだラインが調子良いんだ。大人しくしてたら、 殺さないでやるよ。よく見たら可愛い顔してるじゃないか。」 男はアキラの頬にナイフをつきつけて、ニヤリと笑った。 「美人はみんなアルビトロが持ってっちまうから久しぶりだな。 今夜はたっぷりと3人で可愛がってやるぜ。」 そう言って、男はアキラの血のついたナイフをペロリと舐めた。 すると、何故か男は急に悶え苦しみ、倒れて死んでしまった。 アキラはすかさず男の首にかかっているタグを奪い盗って、 一目散に走って逃げた。どのくらいどこを走ったのかアキラ には分からなかった。気がついたら、アキラはすっかり道に 迷ってしまっていた。北のホテルへの行き方が分からない。 バーへ戻ろうにも道が分からない。迷子になってしまった アキラがとぼとぼと夜道を歩いていると、雨が降ってきた。 アキラは手に握りしめたタグを見つめて、呆然と立ち尽くした。 「アキラ。」 ふいに声をかけられて、振り返ると、源泉が立っていた。 「濡れるぞ。」 源泉はアキラに自分の差していた傘を渡した。 「おっさんが濡れるじゃないか。」 アキラは傘を受け取らなかった。 「俺はいいんだ。近くにねぐらがあるから。それか、 一緒に来るか?」 源泉はアキラに傘に入るように言った。アキラは傘に入り、 源泉について行った。 (続く)
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