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アルタクセルクセスの王宮址遺跡

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2006年01月09日
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カテゴリ:ニュース雑記
 成人式って年によって日が変わるようになってたんですね。聞いてはいたけど。「荒れる成人式」の映像を初めて見たが、元ヤンキーが同窓会か何かの悪のりでやってるような感じだな。どこの中学にも居た「不良」(今もこういう言葉はあるんだろうか)のあがりが騒いでいるだけという印象だった。
 僕は成人式に出なかったしまるでこだわりのない人間なので「したい人がすればいい」というくらいの感想なんだが、ああいうのにぶちこわされて憤る人の気持ちも分かる。テレビ局が騒ぐ程のものでもないと思うが。

 今日は特に日記を書く気はなかったけど、ふと見たこのニュースは記しておきたい。

(引用開始)
日本に報道規制を要求 中国「対中批判多すぎ」 (共同通信)
 【北京9日共同】中国外務省の崔天凱アジア局長は9日、北京での日中政府間協議で「日本のマスコミは中国のマイナス面ばかり書いている。日本政府はもっとマスコミを指導すべきだ」と述べ、日本側に中国報道についての規制を強く求めた。
 メディアを政府の監督下に置き、報道の自由を厳しく規制している中国当局者の要求に対し、日本外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長らは「そんなことは無理」と説明したという。
 日本側によると、崔局長はまた、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題や日本国内での「中国脅威論」の高まりなども挙げ「(日中間にあるのは)日本が起こした問題ばかり。中国は常に守りに回っている」と批判した。
(引用終了)

 いやあこれはすごいなあ。全く笑うしかない。特に最初の段落。
 日朝協議でもそうだが、ああいう国って自分のルールを勝手につくって相手に押し付けるのね。日本政府に構造改革を迫ったり毎年要望書を送りつけてくるアメリカなんかも、そして「米軍がイラクから撤退したら俺達の勝ち」と勝手に勝利宣言するアルカイダもそうだろうけど、日本は人がいいから相手のペースに乗って結局負けてしまう。むしろそうした押し付け流儀が世界の主流と思うべきなんだろうか。
 日本と中国(及び韓国)は20世紀の歴史上ではそれぞれ加害国・被害国ということになっている。だが例えばドイツとポーランド間、ドイツとイスラエル間の政府交渉でこうした要求が出されたりするのだろうか。僕は不勉強なこともあって知らない(実質的にソ連の属国だった東ドイツではあったろうが)。日中平和友好条約の時に何かそういう約束でもしたんだろうか。あちらの新聞こそ日本のマイナス面ばかり書いていると思うんだが、それは言わない約束なんでしょうな。このニュースでむしろ連想するのは、歴史認識問題より華夷秩序とか冊封体制という言葉である。
 あと中国には(少なくとも政権内部には)「報道の自由」はないものと見える。僕なんかから見ると日本のメディア(特にテレビと新聞)はフジ産経を除いて十分中国に好意的だと思うのだが。韓国が日本(の中央)政府は島根県の「竹島の日」制定に規制をかけろ、と要請してきたとき、「韓国には地方自治という概念はないのだろう」という感想を持ったが(実際のところ韓国で地方自治が本格化したのは文民政権の金泳三政権の頃かららしい。まあトルコなんかだと県知事は中央から派遣されて来るが)、まあそんなところか。
 まあ日本のマスコミだって変な自主規制とか不可触の領域があってどこまで自由か分からないとはいえ、これは日本のマスコミ人は言論の自由の危機と思って反論とか反対声明とか出すべきじゃないですかね。重大なことですよこれは。どうせ新聞やテレビでこのニュースは報じられないんだろうが。
 最後の段落については、これは日本が軍備を減少しているのに、中国は誰を仮想敵にしているのか知らないが軍拡を続けていることを挙げておけば、日本が右傾軍国化どころか中国脅威論も故なしとしないことは分かると思う。まあアメリカという要素も加わるので単純ではないが。少なくとも近代以降は戦争が起きる原因は主に軍事力の不均衡であって、均衡下ではむしろ起きにくい。まあむやみに軍拡を続けると破綻が起きるのもまた真実だし、アメリカにかかれば世界のほとんどの国が軍事的に弱体と言う事になってしまうが。


 以前K君に聞いた話。何かの本で読んだのだそうだが、中国の兵法書か何かに書いてある教えという。出典は知らないが、多分春秋・戦国時代の話が基になっているんだろう。
 「ある国から自国に使者もしくは大使が来るとする。その者が有能である場合、会うのを拒否したり事務を滞らせるなどして彼を馬鹿者扱いせよ。そうすれば彼の国はこの大使が無能と思い召還し、彼が出世する事もない。
 反対にもし無能な者を送ってきたら、これを歓待してその言う事に譲歩せよ。その者は有能として彼の国で出世し、指導者となる。無能な者が他国の指導者となる事は、自国の多とすべきことである」
 外交では相手との信頼関係が重要で、ヨーロッパ人は少なくとも自文明内の相手との交渉ではそれを基礎とした。今の国際法もそうした精神が基礎になっているが、使いようによっては外交もまた兵となりうる。近代以降のヨーロッパではドイツとロシアがとりわけ詭道を多く用いたが、それとすら気付かせまいとする中国兵法はさらに上と言えるかもしれない。
 そういう中国やその文化に、愛憎こもごもの深刻な興味がある。





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最終更新日  2006年01月10日 18時19分01秒
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