笹子トンネル事故を教訓に
起こってはならない事故・・・昨年12月に起こった中央自動車道笹子トンネル事故は私たち建設業界にも大きな衝撃を与えました。 橋、道路、ダム、港湾、上下水道等々、建設された公共インフラは大きなものになればなるほど高度な技術を必要とし、また同時に大きなリスクを内包していると言えます。そのリスクを抑えるために「維持修繕」という分野が重要なのです。 各所で報道されているように、これまでの建設分野においては経済成長期の「つくる」分野が光を浴び、「維持修繕」分野はいわば影のような存在になっていました。おそらく今後、「維持修繕」はより研究や体制づくりが進んで私たちの仕事や暮らしを支えるより重要な分野になっていくでしょう。同時に大きな事故を予防するために当初のコストがかかっても、維持が容易で、より安全な設計が重視されていかなければならないでしょう。 確かな技術で施工され、また長期にわたって耐久性や使用用途を満足させること。この事故には建設の仕事をしていくうえで大きな教訓としなければなりません。