鳥インフルエンザウイルス H5N1型 (パンデミック pandemic)
高病原性鳥インフルエンザウイルス H5N1型による人から人への感染が、ついにはじまったようですね。この脅威は、計り知れないものかもしれません。日本で、パンデミックが起きたとき…。東京や大阪は、どうなるのでしょう?(パンデミックとは、ある感染症が世界的に流行(感染爆発)することを言います)この問題をNHKでとりあげた番組を放送していました。ご覧になられた人も多いかもしれません。この問題に対して、先進国の中でも日本は、意識的にも相当な遅れをとっているようです。人から人への感染がはじまったということは…ワクチンは、もう出来ているのでしょうか?アメリカは、この問題の先進国です。アメリカの国民やアメリカにいる人達、約3億5千万人全員に早くそのワクチンが行き渡るように…最新設備のワクチンの製造工場も国が建てたそうです。日本では、グラクソ・スミスクライン(パンデミック対策のページ)などの製薬会社がワクチンを作っています。国が大きなバックアップをしているわけではないようです。日本でパンデミックが起きた時の最も大きな問題だと僕が思うことは…。日本でいち早く品川区が、パニックの状況を想定して、品川区民の医師免許を持っている医師にアンケートをしたそうです。パンデミックが起きた時、医師として医療活動に協力していただけますか?…という問いに…。イエス=「協力する」と答えた医師は、たったの15人だったそうです。ほとんどの医師たちが、ノー=「協力できない」と答えました。その理由は?「自分が感染したら、自分の家族も感染してしまう」「自分は、専門医師ではないから…」そんな答えだったそうです。これが日本の現実です。アメリカのニューヨークの病院では…専門医療から遠く離れた歯医者さんでも…「僕は、専門医師ではないけれども、基礎知識くらい知っているし、僕は注射することにも慣れているし、患者がパニックになったりすることも経験しているから、それに対処することができる。勿論、協力するよ!」…と答えました。皮膚科、形成外科…ほとんどのアメリカの医師たちは…「勿論、協力するよ! 僕は、人を助けるために医者になったんだよ」…という頼もしい答え。この差は、いったいなんなのでしょうか?例え、ワクチンが出来たとしても…それを注射してくれる医師が日本には、ほとんどいないかもしれません。日本のお医者様は、パンデミックが起きた時。家族を連れて逃げ出すのかな?たぶんNHKでのこの放送は、再放送が何度かされると思います。この新型インフルエンザの脅威は、すぐそこまで迫っているかもしれません。中国農薬問題も深刻ですが、もっと深刻な問題がすでに起こっているようです。そして、ワクチンが出来た時。出来たばかりの量が限られている少量のワクチンを、いったい誰から打つのか?…という問題にも政府が取り組み、その優先順位さえ決まっているそうです。アメリカ政府は、その優先順位の原案を国民に発表し、この原案で良いだろうか?…と国民になげかけたそうです。その原案の順位は…まず最初に…パンデミックが起きた時の医療活動を行う医師、看護婦さんなどの医療関係者。その次に…患者を搬送したり、街がパニックになった時に緊急活動をする消防隊員や警察官など…一般の最優先は…抵抗力が薄い65歳以上の高齢者。この後、その優先順位は、次々と続きます。この発表があった後。ある人が書いたコラムが新聞に掲載されました。そのコラムには…『65歳以上の高齢者は、今まで十分に人生を楽しんできたはず…。優先順位の上位にランクされるのは、間違っていないだろうか?』…と書かれてあったそうです。このコラムの内容が全米で大反響を呼び…沢山の嘆願書が政府に送られました。その嘆願書は、主に65歳以上の高齢者からのものだったそうです。そのほとんどの嘆願書には、こう書かれてあったそうです。「私たちは、十分に人生を今まで楽しんできました。私たちは、一番あとでも良いのです。私達の孫や若い人達から、ワクチンを打って助けてあげてほしい。何故なら…彼らはまだ、人生が始まったばかりで、人生はこれから長く続くのだから…」…と。その意見がアメリカ政府を動かしました。優先順位が変わったのです。65歳以上の高齢者をあとにして…その上位に、0歳~3歳までの乳幼児を一般の最上位にランクさせ…抵抗力が備わっていない若い人達が、上位ランクに…最後に…抵抗力があり、体力もある20歳代の人達と定めたそうです。日本には、こんなランクはありません。この問題を国会で審議したとしたら…?民主党は、こう言ってるの…自民党は、こうだの…と。利害ばかりでぶつかって、先に進まないかもしれませんね。『国民のための政治』そんな立派なスローガンは、口にするものの…考えなければいけない問題を考えていないのですから…。いつまでガソリン税についてやってるのかな?