リコンビナントFSHについて
実は、ようやく私どもの施設でもリコンビナントFSHを取り入れることになりました。もちろん、すべての患者様に使うわけでもありませんよ。 営業マンによると、これを使うと、成績が非常に良いらしい(ほんとかな?苦笑)ですが、それよりも、安全面で優れています(その製造過程でウシ血清を使うのですが、工程を考えると、まず、問題ないそうです)。 皆さん、リコンビナント(遺伝子組み換え)というと、すぐに警戒されるかもしれませんが、いまのhMG製剤のほうが、尿由来ということで、安全度では劣ります。 hMG製剤使用の歴史は長く、今のところ、大きな問題は起きていませんが、今後もまったくなにもないとも言い切れなくなってきました。 実際に、最近、オランダで、狂牛病患者がでたために、オランダの尿由来製品が使えなくなるばかりか、オランダ人尿から製品を作っていたメーカーのhMG製剤は日本国内に入ってこなくなり、製造中止(?)になりました。 オランダ人に狂牛病患者が出ることと、hMG製品内に病原体が混入するまでの過程は果てしなく遠く、すぐに危険とは言えませんが、やはり、安全面を考えると、日本の厚生省はそうせざるを得なかったということでしょう。今は、オランダだけですが、やはり、この流れは止まらないかもしれないですね。 でもリコンビナントって、高いんですよねえ(苦笑)。