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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.02.22
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テーマ:宇宙(894)


「法華経はなにを説くのか」
久保継成 2008/2 春秋社 単行本 262p
No.1012★★☆☆☆

 
保継成、とくれば、それは霊友会でしょう、というぐらいには新興宗教の世界についても知っている。しかし、単に「それは霊友会でしょう」という程度なら、それはこの数十年、霊友会についてはなにも知らなかったでしょう、ということになるようだ。ネット情報によれば、現在の霊友会の会長は別人で、久保本人は、本書の著者紹介では「現在 在家仏教こころの会会長」となっている。

 離散集合は、この業界では日常茶飯事なので、とかくつっこむつもりはないが、現在の日本の政治状態を考えると、郵政族という後ろ盾を失った自民党は、いま道路族や厚生族という支持団体からの支援も細くなりつつあり、もはや一番の支持団体は公明党であり、創価学会ということになりそうだ。

 創価学会については、島田裕己の「創価学会」「創価学会の実力」を参考にするとしても、こちらもまた法華経を教えの柱とする宗教団体であった。そして興味深いことに霊友会から分派したとされる立正佼成会もまた法華経を柱と頼る宗教団体だが、いまや、方や次の政権を狙おうかという民主党の、もっとも力ある支援団体だということになるらしい。労働運動組織の疲弊で、(どちらかというと)サヨクの力が弱まっているからなぁ。

 つまり、日本の政治状況を考えると、結局は法華経VS法華経で、なにやってんだか、というようなことになってはいやしまいかと、ちょっと薄気味悪い。仏教の流れを考えれば、なるほど日蓮の法華経理解はそれなりにすごい。いや、それは別に日本の政治状況に限らず、アンベードカルの偉業を継いだ佐々井秀嶺上人などの、太鼓を叩いて「南無妙法蓮華経」を唱え、アジアを闊歩されている姿を見るとき、その五五百年の、二千五百年の最後の法輪の働きとしての有終の美を感ずることも多い。

 「ハート・スートラ」(般若心経)や、「ダイヤモンド・スートラ」(金剛経)のように、Oshoには、「ロータス・スートラ」という形で法華経を読み解いて欲しかったなぁ、という個人的な思いは果たせなかった。現代に残された私(たち)は、まさにそのロータス・スートラを生きる、ことが肝要と感ずることも多い。

 さて、この本を一冊読んだからと言って、なにもリップサービスする必要も感じなければ、ことさら歯牙にかけようと思う部分もない。若き風貌ばかりのイメージであったが、著者はもう71歳という。「今回が本のようなものをかく最後かもしれません。」などと、ちょっとさびしげな「あとがき」もそえている。

 この年になるまで、「法華経」を自分なりに読んできて、「法華経」自体に説かれていることと、仏教実践史の中で伝統が教えてくれていることとの、あまりの違いに、自分自身おどろいていることも事実です。p261

 なにをどう驚いたかはともかくとして、教条とリアリティがちがうのは、なにも法華経の世界ばかりか、マルキストたちだって同じであろう。不立文字、教外別伝、の禅の伝統だって、本当はどうなっているのか知る由もない。

 たとえば 男は 古くなり 崩れかけた 大きな家を持っていたとしよう 屋敷は 荒れ放題 柱は 根元から 腐ってしまっている 
 窓も 部屋も そこかしこ 壊れており 壁や間仕切りや壁土は 崩れ落ちてしまっている 手すりは朽ち果て抜け落ち 草ぶきの屋根は 今にも落下せんばかりである 
p31

 有名な「三界火宅の比喩」のイントロの部分だが、「月のない夜に、窓のない家の中にいて、目の見えない人が、その部屋にいない、黒い猫を探している。」と評される現代西洋哲学の世界を彷彿させるところがある。さぁ、ここからのエクソダスはどのような形で達成されるのであろうか。


 Goose is out!     ガチョウはでているよ

 






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Last updated  2008.02.23 03:30:23
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