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やっぱり読書  おいのこぶみ

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2008年11月27日
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カテゴリ:名作の散歩道

 たぶんこの小説の主人公は「戦争」と「平和」なのだろう。しかし長くて登場人物が多いので、読みとったあらすじを書いておいたほうがよく理解できると思うので。(まっさらな気持ちでこの小説を読もうと思う方はこれを読まないほうがいいかも。)

 「第一巻 第一部」

 アウステリッツの戦いでナポレオンに負ける前のロシア帝国、ペテルブルグやモスクワの貴族社交界は爛熟していた。

 貴賓の館で開かれるたびたびの夜会では、ナポレオン戦争の話題と権力出世お金をめぐって権謀術数が繰り広げられていた。

 中心人物はワシーリィ公爵。皇帝の顕官でありながら手元不如意。なぜならアナトーリイッポリットいう二人の不肖の息子がいてお金がかかるのだ。頼みは美しい令嬢娘エレン。よろしき縁談求めて息子、娘をどうしてくれようかとてぐすね引いている。またはお金持ちの知人、ベズウーホフ伯爵の遺産をめぐって画策もしている。

 もうひとりのやり手は零落しているドベルツコーイ公爵未亡人。愛息ボリスのためにあらゆるつてを使って出世や入用のお金を得る、たいしたお方。

 財産家瀕死の老ベズウーホフ伯爵にはピエールという庶子がいる。外国で教育を受けさせ、溺愛しているために遺産と爵号を継がせたい。けれどピエールの性格純情無垢。

 ピエール親友にアンドレイ・ボルコンスキー公爵。シニカルで人を寄せつけないようなところもある。やはり裕福、父が旧人で変わり者隠棲している。禿山という所で父にかしずき引き込んでいる妹マリヤは不美人のうわさ。

 アンドレイはリーザと結婚しているが、一年も経たないうちに不仲の模様。ピエールの将来を心配し、かつ結婚はしない方がいいと忠告のアンドレイに心酔すれど、ワシーリイ公爵息子の悪友アナトーリワシーリイ・クラーギンの宴会も魅力のピエール。大騒ぎが繰り広げられる。そこで出会ったドーロホフという粗暴な若者も立身出世の権化、あらゆるところで頭角をあらわす。

 一方、モスクワのロストフ伯爵家。破綻しかかっている家計ながら当主磊落。子供多し。ヴェーラ、ニコライ、ナターシャ、ペトルーシャ、従姉のソーニャ

 ロストフ伯爵家で催す晩餐会の最中、ナポレオンとの宣戦布告話題となる。ニコライ、ボリス出征の予定。家族、恋人への別れ。 

 まわりの醜い画策の渦中、老ベズウーホフ伯爵死す。ピエール、莫大な財産を継ぎ若ベズウーホフ伯爵となる。

 アンドレイも出征のため妻を禿山に預け、父、妹マリヤに別れを告げる。

      葉っぱ

 アンドレイのニヒルさ、ニコライの若き情熱、ピエールの不安定な心情に興味を覚える。でもまわりで揺曳する老練なやからのおもしろいこと、ったら!

 

 

 






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最終更新日  2014年01月14日 12時11分15秒
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