今日は打って変わって冷たい雨
昨日はつかの間の晴れ、東京は向島隅田川
に花見(散り初めだが)に行ってきた
おじいさんとおばあさんが
むかしの同級生とて集まり、よたよたと
桜吹雪の墨田川堤を歩きに歩いたのであった
隅田川の花見とくれば
源氏物語「胡蝶の巻」の挿入歌を思い浮かべる
光源氏も壮年になり娘分の姫君を中宮にさし上げて
里帰りしたその中宮を六条院の豪華お屋敷にて
紫の上とお花見を企画してきらびやかに遊ぶ、という巻
源氏の女房たちが中宮との花見の宴で
花の美しさに興じて作ったとされたとりとめのない「うた」ひとつだそう
しかし、作者は当然紫式部よ
「春の日のうららに さして行く船は
棹のしづくも 花ぞ散りける」
なぜ思い出すのか?
もちろんそれは滝廉太郎作曲の
「春ののうららの 隅田川
のぼりくだりの 舟人が
櫂のしずくも花と 散る
ながめを何に たとふべき」
のメロディと歌詞が即座に浮かんでくるからである
しかし
隅田川の風景も変わったね~~
どこへいって桜を見てもスカイツリーが追いかけてくるんだものねえ(笑)