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書評日記  パペッティア通信

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May 25, 2005
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カテゴリ:政治
また、書評をはみ出してしまうけど、すみません。

中国副首相の突然キャンセルに、
読売新聞と産経新聞がブザマにも、「無礼」「内政干渉」だと言い始めた。
ここまでくると、脳軟化症なのか?としかいいようがない。

■靖国参拝の意義 首相は世界に向け説明を(産経新聞)


 中国の呉儀副首相が小泉純一郎首相との会談を一方的に取りやめ、帰国した非礼な行為に対する閣僚などからの批判が広がっている。

 これに関連、訪中した自民党の武部勤幹事長が中国共産党の王家瑞対外連絡部長と会談した際、首相の靖国参拝への中国の批判を「内政干渉だ」と指摘しながら、その発言を「誤解があるなら」として撤回したと報じられている。王氏が強く反発し、同席した公明党の冬柴鉄三幹事長らも「(武部氏の)発言は適切でない」と応じたからだとされる。

 武部氏は二十四日の自民党役員会などで、「自分の考えでなく、国民の間に内政干渉と見る考え方があると伝えた」と釈明した。釈然としない説明だが、武部氏の真意がそうだったとしても、同氏の対応には疑問が残る。

 十六日の衆院予算委員会で、小泉首相は靖国参拝について「他国が干渉すべきではない」と答えた。武部氏は自民党総裁である小泉首相の考えを、中国当局にどの程度はっきり伝えたのだろうか。この会談に関して武部氏らはさらに説明責任を果たすべきだ。

 小泉首相は衆院予算委で、靖国参拝の理由について「戦没者を追悼し、二度と戦争を起こさないという、ごく自然な気持ちを実践してきた」と述べている。靖国神社にいわゆる「A級戦犯」が合祀(ごうし)されていることを中国や韓国が問題視していることについては、「『罪を憎んで人を憎まず』というのは(中国の)孔子の言葉だ」と述べ、中韓の批判はあたらないとした。

 そもそも、「A級戦犯」は、東京裁判で戦勝国側が認定したものに過ぎない。東条英機元首相ら日本の戦争指導者が絞首刑などの判決を受けたが、その後、南方の法廷などで裁かれた「BC級戦犯」も含め、早期釈放などを求める国民運動が起きた。…(略)


■ 中国副首相帰国 最低限の国際マナーに反する(読売新聞)

 どんな理由があっても、非礼な行為は詫(わ)びる。それは、国際社会でも当然のルールだ。

 中国の呉儀副首相が、直前になって小泉首相との会談をキャンセルし、帰国した。町村外相が言う通り、「最低限の国際マナー」に反する行為だ。

 問題は、直前のキャンセルというだけではない。そもそも中国側の希望で設定された会談だ。会談では、中国側の要請にこたえて、首相が中国人団体観光客への査証(ビザ)発給地域拡大を表明するはずだった。

 中国は「礼」を重んじる国のはずではなかったのか。「もし他国の要人が中国首脳に対し今回のような行動を取ったら、中国はどう感じるだろうか。「一言の「謝罪」もなしで済む問題ではあるまい。

 中国側は当初、「重要な緊急の公務」が生じたことをキャンセルの理由にしていた。だが、その後、中国外務省報道局長は、靖国神社参拝問題に関する首相の発言などに対する強い不満が原因であることを明らかにした。

 小泉首相が16日の衆院予算委員会で、靖国参拝について、「どのような追悼の仕方がいいのか、他の国が干渉すべきでない」「いつ行くかは適切に判断する」と述べたことを指しているのだろう。

 戦没者の追悼はそれぞれの国の文化、伝統に従って行われるものだ。首相の靖国参拝には、日本国内でも賛否両論がある。その論議はあっていい。だが、他国の干渉によって決めることではない。(略)


そもそも、「無礼」という遠吠えが、笑わせてくれます。
いったい日中両国は、いつ、「礼」という規範を共有していたのですか。
知らなかったよ、わたしは。

両紙の論調は、つねに中国は全体主義、日本は民主主義、というものであった。
まったく、同感だ。そもそも政治体制がちがう国同士。規範を共有したことなど、わたしは聴いた試しがない。

産経社説は、A級戦犯というものすら、受け入れていない。
日本は、サンフランシスコ講和条約で東京裁判を受け入れています。その条約さえ、批判している新聞社。日本が結んだ条約さえ受け入れていないのに、共有されたことのない「礼」をうんぬんし、「非礼」呼ばわりするなど、なにか悪いものでも食べたのかと心配してしまう。所詮、チンピラ新聞社とはいえ、最低限、社論の論理的整合性くらいもたせるべきだろう。

読売社説にいたっては、「自分がやられたら相手はどう感じるのか?」だそうだ。

冗談だろう。

そんなことをいえば、中国・韓国の気持ちを思えば、靖国参拝など誰もできなくなってしまうではないか。このダブスタにすら気付かない社説。ここまでくると、読売のナベツネと論説委員は、知的障害なのか?と疑ってしまう。

さらに、触れられないものがある。

靖国参拝を「内政干渉」とした武部幹事長の発言だ。
小泉靖国参拝=政治です、と世界に公言しているようなものではないか。


たしかに、両紙の「欲望」が、忠実にさらけだされていて、たいへん面白い。素直でないことに比べれば良いことでしょう。ただ、ここまでくると、なんで小泉が靖国の英霊を悼む、という個人の信仰を強調しているのかを、この両紙はまったく理解できていないことになってしまう。これでマスメディアといえるのか。

どうみても、小泉靖国参拝の足を引っぱっているとしか思えない。
その通り。内政問題だ。だからこそ、靖国参拝は、それによってもたらされる政治状況について、結果責任をとらなければならない。日中友好を阻害して、政治に害をなすなら、追及されるのは当然のことだ。民主党が追及するのは、読売・産経の論理に照らして、正しい。ありがとう、読売・産経、、、あれ?…本気かな、この両紙。

小泉にとっては、「偉大な敵より、無能な味方が憎い」心境ではないか。
たぶん、右翼はだれも気付いていない。しかし、これはボディーブローのように、効いてくる。

ただ、ひとつの疑問がのこってしまう。
一応の知性の持ち主である社説記者にもかかわらず、
読売・産経は、なぜ恥性まるだしのゴミ社説をかいたのか。

「礼」などを共有できるとは、そもそもおもってもいない相手に対し、
「無礼」などと言いはじめるその心理は、なにを隠蔽しようとする行為なのか。

中国は、日本をいくらコケにしても問題はない。
所詮日本など、アメリカの属国。
アメリカと調整すれば、問題は生じない。


「無礼」「内政干渉」に見られる読売・産経の恥性まるだし社説は、この厳然とした、中国にとっての「現実」にむきあうことを「隠蔽」するためにおこなわれた、反射的行動なのではないのか。

そもそも、中国にコケにされ、対等のプレーヤーと思ってもらえないその一因は、残念ながら日米安保条約にあることは確かでしょう。読売・産経新聞にとって、自分たちの主張が、中国にコケにされる理由をつくっているなど、認められるはずもない。だからこそ、あたかも、「大国」であるかのような振る舞いを日本にもとめてしまう。そして、大国とは中国におもわれていない現状に、過剰な「無礼」などという反応をかえしてしまう。

中国の平和的台頭を受け入れられる「覚悟」がない日本の保守。
そのくせに、喧嘩だけはプライドの高さから、売ってしまう。
外交をもてあそび火遊びするのは、勘弁して欲しい。
いつか、おねしょするぞ。

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Last updated  Apr 4, 2006 09:04:29 PM
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