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カテゴリ:Route作成
今回は架線柱を置くだけです。
……と書けば簡単そうですが、一筋縄にいかないのがBVEです。 初期の頃の第2講で架線柱の設定を行いましたが、西武秩父線ではPole構文を使いません。 というより、使えないといった方が正しいでしょう。 Pole構文は25mごとか50mごとしか置けないのは以前述べたとおりですが、 これが西武秩父線でPole構文が使えない理由となります。 架線柱の設置間隔(径間)にも決まりが存在し、これは旧国鉄と私鉄で異なります。 旧国鉄:標準径間 60m、縮小径間 50,40,30m、特殊径間 5.0mの倍数 私 鉄:標準径間 45m、縮小径間 36,27,18m、特殊径間 4.5mの倍数 私鉄の標準径間が50mに及ばないので、Pole構文では本数や設置箇所に大きな誤差を作ります。 故に架線柱はFreeObj構文での設置となります。 ただし、BVEでは1m未満の距離を設定できないうえ、 9mの倍数でも扱いにくいので、5m未満を5m単位に処理して設置することとします。 (結果的には旧国鉄線同様の5mの倍数ごとに設置) これにより架線柱1本あたりの設置位置の誤差は数mに抑えられます。 なお最大径間は曲線半径などによっても制限されます。 半径(m) 径間(m) 1600以上 60 800以上1600未満 50 500以上 800未満 40 300以上 500未満 30 200以上 300未満 20 停車場構内 50 あとはFreeObj構文で設置するだけですが注意点がいくつかあります。 (1)建築限界を侵さないようにコンクリートポールは軌道中心から最低でも2.35m離して設置する (2)1本の柱が2以上のビームを支える場合、共有する柱の位置を合わせる 合わせないとテクスチャのチラつきが生じます (3)同一距離にある架線柱は、基準とした自線もしくは他線の1線にのみ設置 2以上の架線柱がある場合は、横方向に移動させるように設定 特に駅構内では斜めに横切る線が多数あるので、 それぞれの線路に架線柱を設定すると乱雑な配置になってしまう 架線柱の設置間隔は展望動画でもおおよそ知ることができますが、 都市部ではGoogle Earthの高解像度画像が利用できるので、 ツールを使って設置間隔を知ることができます。 単線用だと航空写真では見難いものの、複線以上用では容易に見つけられるでしょう。 飯能駅構内もGoogle Earthで設置間隔を割り出しました。 分岐器の都合で多少位置をずらしたりはしましたが、大きな誤差はないと考えます。 次回は架線を作ります。 参考文献:巽良知(1962)『電気鉄道ハンドブック』電気学会. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 26, 2009 02:46:35 PM
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