ルドルフ・ジョセフ・ローレンツ・シュタイナー
神秘学の記号と象徴・アストラル界と霊界との関係要綱◎第三講 シュトゥットガルト 数の象徴「6」記:数字の6は偶数ですが、その数の要素には実は偶数と奇数の要素が含まれます。そんな数字の6には秘められた意味や、六角形が持つパワーなどは宗教には多々シンボルとして用いられていることは我々がよく目にするところです。6そのもの自体は偶数ですが、奇数である3がふたつ合わさったものという考え方もあり、したがって6は奇跡を起こす可能性もある、未知の力を秘めた数字であると考えられています。 6には調和、安定の要素が非常に強く、そこに3の要素である創造性のエネルギーも加わっています。 すなわち陰陽の要素を備え、大きな可能性を持つ数字なのです。 また6という数字が胎児を抱えた母体にも見えるので、優しさや安心、母性を表す数字とされます。また、ダビデの星は、ユダヤ教若しくはユダヤ民族を象徴する印であり、二つの正三角形を逆に重ねた六芒星(ヘキサグラム)はイスラエルの国旗にも描かれています。さらに、6ではありませんが「五芒星」は安倍晴明公が用いた紋です。 そこにこめられた意味は陰陽五行説、つまり木・火・土・金・水の5つの元素の働きの相克を表しています。 魔よけの呪符として重宝されたところからみても6の数自体には不吉性はありません。但し、「666」に関しては新約聖書のヨハネの黙示録第13章に、「1 わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。2 わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口は獅子の口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。3 その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、4 また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、『だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか』。5 この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。6 そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちとを汚した。7 そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。8 地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。9 耳のある者は、聞くがよい。10 とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。11 わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。12 そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。13 また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。14 さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。16 また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、17 この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。18 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。」このことにより世俗的には6の数そのものも不吉とするきらいがあることが認められる傾向があることも事実です。哲学・思想ランキング