先日からババロア・ムース系づいていた、ちび...
ババロアを食べながら、何となく思っていたことがある
今回、食べたババロアというかムースは両者ともにとても滑らかで
完成されたというか、完璧なお味だったのかもしれない
同時に、食べてゆくに従ってちょっと物足りなさを感じたのは、もしかして、
私の不完全な舌のせいかも?...と思ったりして
よくよく考えてみると貴腐ワイン入りのほうも、天使の方も、えらく
均一のお味だった
完璧な配合というか...
万人受けできる優しい口溶けと甘すぎず、濃くない味付け
素材もいいものを使っていそうだ
なぜか、この完璧さに不満が残る
私は変らしい...
私の好むものは、どうやら不均一で不完全な配合のようだ
食べたときには、一瞬...ん??
と思うものが口の中で混じり合ううちに、どんどん変化するもの
一口では、うまい!なんて言えないものが実は後を引く美味しさになったりして
これは、どうやらうまみではないようだ
うまみとは、出汁なんかに含まれるアミノ酸に舌が真っ先に反応するわけで
後からじわーではない
うまみは多すぎても美味しくない
口に入れた瞬間はいいが、多すぎると苦みを感じたり、胸焼けをするような
くどい味に感じる
コクは、時間がたってじわーっとくる
そして、多すぎも少なすぎもだめらしく、あーそこそこ、これこれ...みたいな
そんな食べ物あるのか?と言われるくらい曖昧な表現だが、感動した大半の食事が
食べている間に口の中で変化があったものだった
最初は、むむ...
ふたくちめに、むむむ...
途中で、むむむむ...
最後には、おぉぉぉ...
変なやつですよね、私(笑)
一番わかりやすかったものが、ピエールエルメのケーキだった
何層にもなっているグラスに詰まったデザートで、ちょうど季節は夏
グラスに入ったデザートは、確かエモーションとかいったっけ?
このグラスのデザートが斬新この上ない
グラスのトップには塩の粒がついたチョコレートがのっていた
今では塩ブームなので驚かないだろうが、そのときは見たことも食べたこともなく
私の舌と口がびっくりしてた
そして、掘っていくとでてくるでてくる...
パイナップルの千切りが入った層、コリアンダー(パクチー)がいる層
甘ったるいベリー系などなど
とにかく、各層別々に食べるとこれといってふつーなお味なのですが、
二層すくって食べると別の味、三層だともっと違う味となるわけで
全部の層を一気にすって食べるとこれまたぜんぜん別の味なのです
これが、私の言いたい
最初は、むむ...
ふたくちめに、むむむ...
途中で、むむむむ...
最後には、おぉぉぉ...
です。(笑)
ちなみに、この冬のエモーションは、エモーション マニフィック
ワサビジュレ、イチゴのコンポート、ワサビのマスカルポーネクリーム、イチゴゼリー、
パートサブレ
だそうです
わさびって、チャレンジ越えて、怖くないですか(笑)
このように不均一な味が、私の視覚、舌の細胞の有郭乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭、それに
鼻をくすぐり、私の脳みそにこりゃうまいーと信号をつぎつぎに送るらしい
もし、最初から均一だと...
最初はうまい!という信号がでるのだか、どうも途中で飽きるらしい
私にとって旨いものの大半が、不均一味のもの
そんな私自身が不均一な人....(笑)
←ちび@I love 不均一