ちび@無事にイギリス到着
今度は、どかーんもなく定刻通りにロンドンヒースロー空港へ
降り立った。
たった一泊のイギリス。
しかも、ヒースロー空港到着後にタクシーで一気に郊外へ
今回、残念なことにロンドン市内は、明日のユーロスターに乗る駅に
立ち寄る以外は、ほぼ素通りだ。
どかーんのお陰で予定が狂いまくってしまった。
今回の出張でANAのビジネスクラス新サービス「My Style」を味わってきた。
これは、好きな時間に好きなものを選んで食べたり飲んだりできるという
いかにも日本的なサービスである。
実は、このサービス意外とめんどくさい。
人間、どれでもお好きなものを...と言われて、選べる人は意外と少ない
気がする。
複雑なお食事メニューを見て、隣のイギリス人夫婦がいらだっていた(^^;)
「どれがコースなの?」「え、なんでこれを選ぶの?」とクルーにぶつぶつ。
確かに食が大好きな私が見てもよくわからないメニューの組み立てになって
いる。
食に興味がない人達にとっては、かなり過酷な食事タイムである。
和と洋のコースで中身を選ぶ、または、アラカルトでも選べる、食事の時間を
自分で設定して選べる、別に軽食もある等々...
加えて、コラボ企画と称して「栗原はるみさんのご馳走サラダご飯」とか
赤坂の燻製のお店「燻」の特製燻ソースとハンバーグのワンプレーとディッシュ
なんてのがある。
外人客にしてみれば、知るか!栗原はるみ...って感じでしょうな。
いくら有名でもマーサスチュワートのように国際的ではない。
誰それ?何それ?だけでも疲れるのに、時間はいつがいいだの、どれだけ
食べたいだの聞かれる。
聞くほうだって大変な作業だと思う。
しかもそんなことをごちゃごちゃ一人ずつに確認して回っているので
飛び立ってから1時間たっても飲み物がでてこない(苦)
そして、お隣の怒りがどんどんふくらみ...
外人クルーがなだめにきたものの、未だやってこない飲み物(^^;)
とうとうご主人は、「今は、もういらないっ!」と言ってふて寝して
しまった(苦笑)
奥様も私に向かって苦笑いしていた。
けっきょく、シートベルトサインが消えてからシャンパンがでるまでに
1時間30分、食事が始まるまでになんと2時間もかかった。
食事が始まっても、頼んだメニューによって出てくる時間が変わる。
反対隣のお客の恨めしい視線を受けながらの食事となってしまった。
しかも、スタッフの方々にまったく余裕が無いせいか、空いたグラスや皿が
いつまでたっても下げられない状態だ。
狭い機内のキッチン、少ないスタッフ、過剰なサービスとメニュー...
おそらく机上で考ただろう無理なシステムに人と環境がまったく追いついていない。
これでは、何がサービスか意味不明だ。
何かどこかでみた状態...?
そうだ!昼時のファミレスだ(笑)
店員がひたすらオーダーをとり、皿をはこびまくる光景にそっくりだ
まさにそうだなと思ったのは、昼が過ぎてかなり時間が経っているのにトイレが
汚れている。
掃除しているどころじゃないらしい。
少なくとも機内のスタッフは悪くない。
考えの甘かった会社の責任である。
クルーの一人が話しかけてきた。
お待たせしてすみませんでした...と、いう目には「助けて!」がにじみ
でていてかわいそうになってしまった。
とても無理なシステムで見ていて痛々しいサービスですねとお答えすると
さっそくアンケート調査を持ってきた←ぬかりないサービス(笑)
他に配っている様子はなく、きっと思いっきり書いて下さい!という
思いで持ってきたんだろうな~
期待に応えて、思いっきり書いときましたよ。
この企画をたてたひとは、よほど食べることが好きなんだろうな。
でも、機内食にミシュランの星を求める客はいないはず。
適度に美味しくて、笑顔で素早くサービスすることのほうが大切じゃないの?
ファミレスのような、ビジネスクラスは早く辞めて欲しいね。
がんばる、キャビンアテンダントに座布団三枚!
ちび@ユーロスターに乗る~