なかなか自分の時間がとれず、放置してしまいました。
書いていないと、とうとう店が厳しくてぶっ倒れた?病気か?と心配されて
しまったりしていますが、いたって元気です。
風邪を引かないのは、満員電車で通勤していないせいかしら?
毎日身体を酷使しているせいか、筋肉痛~ 身体中にサロンパス貼りたいくらいです(笑)
さて、前回の続きですが..
日本列島が冷え込んだ本日、猛暑の時のことを思い浮かべるのが難しい(汗)
自分としては、思い出すのも辛い、暑かった日々...。
オープンのパーティ準備でおわれて、肝心の営業が始まってからのことが
準備不足という状況、しかも、なんとかなるで決めてしまったパーティ翌日からの
営業開始...、後で思えば、無謀きわまりないこと。
パーティやって2~3日してから、オープンでもよかったのに。
開けちゃえば、何とかなると思っていた。
※教訓
当たり前のことだが、オープンすることが目的ではない。
毎日営業していくことが目的なので、その準備が完全に整うまで開けてはいけない。
スタッフがたくさんいるお店は、翌日から景気よく開けてもいいが、スタッフの少ない
お店は、オープニングパーティから日を開けて営業を開始することをお勧めする。
オープン初日と翌日は戦場だった。
バイト要員を全員フル稼働で接客と準備にあてた...
数日後、物見遊山+割引クーポンを持っていたお年寄りが潮が引くようにこなくなった。
開店して一週間が過ぎた頃、急にお客が減りだした。
たぶん、開店当初に配っていたクーポンを使って割引き価格で買っていた
お客が通常の値段になった途端に引いているのだと思った。
その時は、まだまだ心も資金も余裕があったので「ま、こんなもんだろ」と高を
くくっていた。
それよりも、大問題は厨房の中だった。
毎日のメニュー決めと仕入れ、お弁当の中身とお惣菜のことに振り回される。
なんたって、準備期間が短い。
例のアイスランド噴火のせいで最後の海外出張が一ヶ月もずれてしまい、開店一週間前に
帰国というとんでもないスケジュールになってしまった。
こんな状態で一ヶ月分のメニューなんてトレーニングできてるワケもない。
スタッフのせいじゃなく、私のせいだ。
そして、そんなバタバタの状況で一週間が過ぎた頃、父が末期がんと診断される。
7月に入ったら帰るから...という私
無理して帰ってこなくていい...という父
そう言っているうちに、あの猛暑がやってきた。
暑い、どんどん暑くなる....
静まり返る、通り...
寂れきった商店街の中のスピーカーから、区の放送が聞こえる。
「暑さが厳しいので外出を控えて下さい」
学生でにぎわう通りもやがて、夏休みシーズンを迎え、シンと静まり返った。
昼近く、それでなくても人通りの少ない商店街がゴーストタウンと化した。
売上は、まったく想像していない金額まで落ちていった。
毎日、慣れない作業で身体がきしむ。
暑さで体調を崩すも、休めない。
スタッフには、週休二日を与える約束
土曜までお店を開けて、日曜は慣れない仕入れに走り回った。
家族ももちろん巻き添え...
ちび旦那くんも休み返上、私は休みなどまったくなし。
どんどん体力が,気力がそげていく...
7月終わりには、父の病状も悪化、慌てて帰省する。
不安を必死に隠して、一人で頑張るちび母が不憫でならない。
ラリーマンなら、すぐにでも有休を取って駆けつけたのに...
2日いて、とんぼ返り
役立たずの娘は、側にいてあげられなかった。
戻ってきても、相変わらず客は増えない。
日中気温38℃...歩けない。
チラシを配りに行きたいが、体力と気力が落ちてる私には、それもできない。
毎日、ぼーぜんとして外を眺めるが、見ていても涙が浮かんでくるだけである。
期待と夢...
毎日、外をぼーっと眺めながら何をしたかったのか、目的が見えなくなってしまった。
心の奥底で、「もう辞めちゃえ、辞めてもいいよ、後の借金は働きながら返すから」
どんどん気分は辞める方向へ...
今考えると、必死についてきてくれているスタッフのことは、何も考えてな
かったなぁ~
何も考えられない自分が辛い
気分が落ち込む...なんて甘いものではなく、どんな慰めも、励ましも、耳に入らない
状況だった。
毎朝、店に行きたくない。
行ってもお客が来るわけではない、暑さも一向に収まる様子がない。
飲食店をやっている人達は、みんなこういうことを経験して続けていくのだろうか?
続けていく気力と体力は、半端じゃない。
店のメニューも未だ迷走を続けていた。
何が売れるのか、まったく予想と違っていた。
良かれと思ったものが、売れない。
お客様が欲しいものが分からない。
そんな中で,突然父危篤の一報が入る。
年内は大丈夫だろうと主治医からの話からたった2週間。
お盆休みに入る前日だった。
お店を見たがっていた父。
お店のことを毎日心配していた父
お店は簡単に休めないんだから、こなくていいと言っていた父
父なりに考えて逝ったのかな...
お盆休み体制を立て直すはずが、葬式に追われ、何も考えることが
できないまま、慌てて東京に戻った。
そして、葬式の疲れが出たのか体調を崩す...
眠れない、食べられない日々
どんどん痩せていき、体力がさらに落ちているのが分かる
心身ともにぼろぼろだった。
ここもよろしく
ちび子のパラダイスおかず家