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吟遊映人 【創作室 Y】
読書案内1
No.1~No.99
■No. 1
大江健三郎/取り替え子
伊丹十三の自死の真相を突き止めよ
■No. 2
三島由紀夫/複雑な彼
正統派、青春恋愛小説!
■No. 3
水上勉/雁の寺
犯人の出自が殺人の動機?!
■No. 4
小川洋子/完璧な病室
本物の孤独は精神世界へ到達する
■No. 5
石川達三/青春の蹉跌
他人は皆敵だ、人生の勝利者になるのだ
■No. 6
井上靖/しろばんば
一途な愛情が文豪を育てる
■No. 7
吉本ばなな/白河夜船
孤独な闇が人々を癒す
■No. 8
松本清張/ミステリーの系譜
人は気付かぬうちに誰かを傷つけている
■No. 9
太宰治/女生徒
新感覚でヴィヴィッドな小説
■No.10
有島武郎/或る女
国木田独歩の最初の妻がモデル
■No.11
村上春樹/東京奇譚集
どんな形であれ、あなたにもきっと不思議な体験があるはず
■No.12
武者小路実篤/お目出たき人
片思いが片思いでない人
■No.13
高村薫/レディ・ジョーカー
この社会に、本当の平等は存在するのか?
■No.14
川端康成/山の音
戦後日本の中流家庭を描く
■No.15
佐藤春夫/この三つのもの
細君譲渡事件の真相が語られる
■No.16
角田光代/幸福な遊戯
男二人と女一人の奇妙な同居生活を描く
■No.17
室生犀星/杏っ子
愛娘に対する限りない情愛
■No.18
織田作之助/夫婦善哉
大阪を舞台にした男と女の人情話
■No.19
谷崎潤一郎/痴人の愛
この人物の右に出る者なし。日本の誇る最高の文士。
■No.20
車谷長吉/赤目四十八瀧心中未遂
生への執着は、性への執着でもあるのか
■No.21
松尾スズキ/クワイエットルームにようこそ
平成に新しい文学が登場
■No.22
川上弘美/神様
現代における女性版カフカ?!
■No.23
丸谷才一/鈍感な青年
男女の営みは滑稽なもの
■No.24
宮本輝/流転の海 第一部
戦後の混乱期を生きる日本人の底力を見よ!
■No.25
岩井志麻子/ぼっけぇ、きょうてぇ
女郎が寝物語に話す、身の上話
■No.26
柳美里/水辺のゆりかご
包み隠さず書くのは勇気なのか、それとも・・・?
■No.27
宮尾登美子/櫂
妻は黙って亭主に傅くのみ。殴られても蹴られても耐えるべし
■No.28
向田邦子/阿修羅のごとく
いくつもの顔を持ち合わせているのが女なのだ
■No.29
樋口一葉/にごりえ
明治の娼妓のコイバナ、そして人情沙汰
■No.30
南木佳士/阿弥陀堂だより
信州の自然美に触れて生き返る
■No.31
東川篤哉/謎解きはディナーのあとで
エンタメ重視、ポップでライトなミステリー
■No.32
辻仁成/ピアニシモ
25歳ぐらいまでに読んでおきたい青春小説
■No.33
田口ランディ/コンセント
引きこもりテーマの社会派小説をねらうも、結果オカルト小説
■No.34
沢木耕太郎/無名
最愛の父を看取るまでを淡々と語る
■No.35
浅田次郎/月のしずく
エンターテインメント性バツグン! ドラマチックなラブ・ストーリー
■No.36
有吉佐和子/香華
花柳界に生きた母娘の愛憎劇
■No.37
田山花袋/蒲団
男の嫉妬、男の哀しさを赤裸々に描く
■No.38
連城三紀彦/恋文
嘆きとせつなさは、恋愛小説の醍醐味
■No.39
重松清/エイジ
もしもクラスメイトが通り魔だったら・・・?
■No.40
大崎善生/パイロットフィッシュ
おしゃれで、どこか老成した主人公「僕」の語り口調
■No.41
小川糸/食堂かたつむり
癒しを求めて何となく手に取る小説
■No.42
中島敦/山月記
声に出して読みたい小説
■No.43
瀬戸内晴美(寂聴)/美は乱調にあり
まともな死に方しないと言い放つ女
■No.44
渡辺淳一/君も雛罌粟われも雛罌粟
夫に恋い焦がれてパリまで向かう
■No.45
有川浩/阪急電車
列車内でくり広げられる一期一会
■No.46
綿矢りさ/蹴りたい背中
自意識過剰な女子高生を冷静に見つめる
■No.47
群ようこ/三人暮らし
独身女性3人がシェアして暮らす生活
■No.48
深沢七郎/東北の神武たち
東北の貧しい農村地帯での因習を赤裸々に描写
■No.49
天童荒太/永遠の仔
虐待から逃れるためには、親を殺すか己が死ぬか
■No.50
藤沢周平/蝉しぐれ
若き藩士の成長過程を鮮やかに描く
■No.51
城山三郎/男子の本懐
軍縮と金解禁に命を賭す男たちのドラマ
■No.52
遠藤周作/深い河
神は存在というより働き、愛の働く塊なのだ
■No.53
尾崎翠/無風帯から
奇異で幻想的で、独特な世界観の広がる少女小説
■No.54
三上延/ビブリア古書堂の事件手帖
古書の知識は超人的、ビブリアの美人店主
■No.55
伊藤比呂美/とげ抜き新巣鴨地蔵縁起
両親の介護と娘の拒食症と我が身の不甲斐なさ
■No.56
芦原すなお/青春デンデケデケデケ
ロックバンドに青春を懸けた抱腹絶倒の青春小説
■No.57
東野圭吾/秘密
我が子の肉体で人生を二度謳歌する女
■No.58
赤川次郎/ヴァージン・ロード
アラサーの読む少女小説
■No.59
吉村昭/冷い夏、熱い夏
末期癌の弟の闘病記、作家としての冷酷なまでの対象観察
■No.60
柴田翔/されどわれらが日々
時代性を感じるも、青春文学の金字塔
■No.61
山本文緒/ブルーもしくはブルー
リアリズムと表裏一体、正真正銘のファンタジー小説
■No.62
村上龍/限りなく透明に近いブルー
70年代の若者の、無謀で刺激的な風俗描写
■No.63
山田太一/異人たちとの夏
すでに鬼籍に入った両親が、孤独な息子を癒す物語
■No.64
松浦理英子/ナチュラル・ウーマン
生殖行為から解放された進化形の恋愛
■No.65
山崎豊子/花のれん
成功の秘訣はたゆまぬ努力となりふり構わぬ商売根性
■No.66
夏目漱石/坊っちゃん
今や絶滅危惧種の坊ちゃん気質
■No.67
藤原てい/旅路
敗戦下、飢えと寒さの極限を生き抜く母子の旅路
■No.68
西村京太郎/天使の傷痕
初期の作品にして本格推理小説の形式を取る
■No.69
宮部みゆき/理由
分相応な生活の奨励と物質至上主義への警鐘
■No.70
大岡昇平/花影
三十代独身、子なし、囲われ者として生きる女の生涯
■No.71
Ali/十五
十五歳の思春期を思い出し、ケータイ小説に綴った作品
■No.72
阿刀田高/楽しい古事記
堅苦しい古典を現代的にわかりやすくした入門書
■No.73
藤原伊織/テロリストのパラソル
しがない飲み屋のバーテンだが、東大中退のワケあり中年男
■No.74
志賀直哉/和解
著者自身の親子の不和と子の出生を題材とする
■No.75
島崎藤村/新生
実の姪を妊娠させて傷心の渡仏、帰国後再び関係を持つ男
■No.76
辺見庸/もの食う人びと
食うことへの執念が生きる執念でもある
■No.77
藤枝静男/欣求浄土
彼岸での一家団欒こそ至福の時
■No.78
宮崎学/突破者
グリコ・森永事件でキツネ目の男と間違われた男の自伝
■No.79
花村萬月/ゴッド・ブレイス物語
バブル期の恋愛小説はやっぱりオシャレ?!
■No.80
梅原猛/隠された十字架
法隆寺に隠された謎を解き明かす
■No.81
大塚ひかり/『源氏物語』第一巻
超イケてる男・光源氏のクールな美学とは?!
■No.82
大塚ひかり/『源氏物語』第二巻
源氏、初めての挫折
■No.83
大塚ひかり/『源氏物語』第三巻
光源氏のセリフを借りて紫式部が語る「物語論」
■No.84
大塚ひかり/『源氏物語』第四巻
宗教観、死生観満載のクライマックス
■No.85
大塚ひかり/『源氏物語』第五巻
光源氏の最愛の人、逝去。その時、源氏は・・・?
■No.86
大塚ひかり/『源氏物語』第六巻
男たちが何一つ変わらない中、女は変わる
■No.87
枡野浩一/結婚失格
ある日突然、離婚を突きつけられた夫の心境を激白
■No.88
佐伯一麦/鉄塔家族
虚構をまじえない写実的な小説
■No.89
司馬遼太郎/『国盗り物語』第一巻 前編
時代の変革、歴史の動く瞬間を垣間見る!
■No.90
司馬遼太郎/『国盗り物語』第二巻 後編
ビジネスマン必須の書、天下の取り方を学ぶ
■No.91
司馬遼太郎/『国盗り物語』第三巻 前編
美濃の蝮と呼ばれた男の最期
■No.92
司馬遼太郎/『国盗り物語』第四巻 後編
比叡山を焼き尽くす男、織田信長
■No.93
伏見つかさ/俺の妹がこんなに可愛いわけがない
オタク文化を理解するための入門書
■No.94
原田宗典/『優しくって少しばか』より「雑司ヶ谷へ」
恋愛サスペンスの先駆けはこれだ!
■No.95
百田尚樹/夢を売る男
金さえ出せば、あなたも立派な作家の仲間入り!?
■No.96
村上龍/インザ・ミソスープ
唯一絶対の神が不要の国
■No.97
酒井順子/負け犬の遠吠え
高学歴・高収入・独身女性の抱える苦悩と開き直り
■No.98
夏樹静子/蒸発
時刻表を穴の開くほど凝視せよ!
■No.99
落合恵子/母に歌う子守唄
親一人子一人の環境が直面する介護記録
◆番外篇.1
新潮日本文学アルバム/太宰治
パンドラの匣を開け走れメロスを見る!
◆番外篇.2
菊池寛、選挙に出る!
読書階級の人は菊池寛氏を選べ
◆番外篇.3
芥川龍之介と菊池寛
唯ぼんやりとした不安、ハナはこちらなり。
◆番外篇.4
菜の花忌に司馬遼太郎を偲ぶ
日本史は世界でも第一級の歴史。
◆番外篇.5
閉門即是深山読書随処浄土、菊池寛を偲ぶ
前言を翻すのは卑怯!
◆番外篇.6
堕ち切るまで堕ちよ、安吾の叫びを聞く
伝統や貫禄ではなく、実質だ。
※吟遊映人『読書案内』第2弾 (100~199)は
コチラ
から
※吟遊映人『読書案内』第3弾(200~)は
コチラ
から
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