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2008年12月15日
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カテゴリ:読書レビュー
サラリーマンにとって組織の中でどのように生きていくのか、
つまり自らの理想と組織の制約との葛藤は宿命的な課題であろう。
特にそれが管理職であれば、なおのこと。
それをリアルに説得力ある描き方をしているのが横山秀夫の作品。
映画にもなった「クライマーズハイ」はその特長が活かされた作品
であったと思う。
彼の作品には警察ものが多いが、警察小説というより管理部門小説
とか管理職小説というジャンルを作り上げたというべきかもしれな
い。

「震度0(ゼロ)」は、彼の代表作ともいえよう。
1995年1月の阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の有能
で人望厚い警務課長が失踪した。
その理由は、そして本人はどこへ?
その失踪をめぐり県警幹部の思惑がからまる権力闘争へ、そして
それは幹部夫人をも巻き込んでいく。
まさに警察内の「仁義なき戦い」ともいうべき内容。

あの多数の死者を出した大災害などなかったかのような組織内の権
力闘争は、まさに現在の日本において未曾有(麻生流には「みぞゆ
う」)の不況で国民が苦しんでいるにも関わらず党利党略にうつつ
を抜かしている状況に当てはまり、実にリアル。
「震度0(ゼロ)」という題名が非常に皮肉が利いている。








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最終更新日  2008年12月15日 08時15分59秒
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