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カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
ボローニャといえば、今年は亡くなられた井上ひさしさんの
「ボローニャ紀行」に感銘を受けた。その感銘も覚めやらぬ ときに出会った「ボローニャの夕暮れ」という映画。 第二次大戦中から戦後に至るボローニャのある家族の物語。 ごく普通の家族と言いたいところであるが、この中で起きる 事件は決して平凡ではない。 娘を溺愛する父親、夫婦にも妻の夫に対する感情は決して平穏 ではなく、娘と母親との感情的な対立もある。そんな中で娘が 犯した殺人事件。 時代背景には第二次世界大戦があり、戦争の波はボローニャに も押し寄せてくるのだが、そうした出来事より家族の中の出来 事や人々のふるまいの方がはるかに衝撃的である。 それゆえ、この映画からは「ボローニャの夕暮れ」という平和 な感じの日本題名からははるかに離れた異様なものを感じる。 これは私の感想であるが、一人のダメ男が家庭を崩壊させなが らもそこには一片の反省もないというドラマに見える。 ラストにこの家族の再生が描かれるのであるが、その再生こそ が最も異様に感じられ、人間というものの複雑さを教えてくれ るのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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