カテゴリ:PCハードウェア
TVMW5のエンコ比較ですが、とりあえず今回がラストになります。
最終回は、消費電力を見ていきたいと思います。東日本の人は特に気になるかもしれません。 まず、エンコード時のシステム全体の消費電力を表およびグラフで示します。 電源、メインボード、CPU、SSD、HDD、拡張カードを含めた消費電力になります。 表4 ![]() 単位:ワット ![]() CUDAエンコード時は解像度等の影響を受けたので、一応HDからの変換パターンごとに測定しました。Quick Sync Video、SpursEngineでは解像度の影響はほとんど受けませんでした。 注目したいのは、TDPが大きく異なるCore i7 2600KとCore i3 2100Tのアイドル時の消費電力がほぼ変わらない点です。私にとっては意外でした。これがエンコードを始めるとその差は大きくなるワケです。 アイドル時は、拡張カードなしの場合でシステムの消費電力が30Wとかなり低く収まっている点も含め、Core iシリーズがアイドル時にはかなり省エネモードで動作していることがよくわかります。特にCore i7あたりは必要なときにだけ電力を消費して処理能力を高める賢いCPUですね。逆にCore i3 2100Tは負荷がかかっても無理せずマイペースで省エネなCPUです。 ところで、このデータだけ見てもあまり面白くありません。単位時間あたりの消費電力が低くてもエンコードに時間がかかってしまっては、トータルではかえって消費電力が多くなってしまうかもしれません。 ということで、フレームあたりの消費電力を見てみましょう。 表5 ![]() 単位:ミリワット・秒/フレーム グラフ5 ![]() 結果は見ての通り、Quick Sync Videoは安定して好成績です。次いで、SpursEngineも好成績と言っていいと思います。CUDAは全般的に成績が良くありませんが、低解像度時に限れば、9500GTも悪くありません。 Core i7 2600KとCore i3 2100Tの比較では、Quick Sync VideoでのエンコードではわずかながらCore i3 2100Tのほうが有利になっています。といってもほとんど同じくらいといっていいでしょう。アイドル時の消費電力も同じくらいなので、エンコードが終わったらすぐに電源を切るというような使い方ならCore i3 2100TでもCore i7 2600Kでも余り変わりません。速い分だけCore i7 2600Kのほうが有利といえます。 ただ、サーバー的な使い方とかで例えば常に起動しっぱなしでアイドル状態が半分を占めるというような場合、Core i7 2600Kは無駄に早く仕事を終えてしまうので、早く終わった分の時間だけアイドル状態での消費電力が余計にかかるため、結局はCore i3 2100Tの方が有利になりそうです。もっとも、ほとんどがアイドル状態というような場合は、やはりあまり変わらなくなるわけですが。 結局のところ、自分にとっての最適なバランスを見極めて選択するべきなのかなと。今回示したデータがその役に立てば幸いです。 さて、話題がそれますが、以前書いたとおり、メインボードはまだ1枚なのにCPUだけCore i3 2100T、Core i5 2400、Core i7 2600Kと揃えてしまったのですが、Core i7についてはまもなく発売になると思われるZ68チップセット、もう一つはShuttleのH67キューブSH67H3(AKIBA PC Hotlineによると5/19発売予定)を狙っていたりします。 Z68については、OCは要らないんですが、H67チップセットはあまり高機能なメインボードがないので。SH67H3は最近のShuttleのMini-ITX対応筐体と違って幅が >>>>> 楽天でSH67H3を検索 <<<<< お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年07月31日 18時16分12秒
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