カテゴリ:PCハードウェア
前々回書いたように、現時点でTVMW5で利用されるCUDAエンコードは利用シーンが限定的で、上位のグラフィックカードもあまり役に立たないわけですが、フィルタ処理を行う際はどうなんでしょうか(CUDAのフィルタ処理はTMPGEnc 4.0 XPressからありましたが)。
フィルタ処理をした場合の表とグラフを見て見ましょう。なお、フィルタ処理の内容はデータのところに書いたとおりです。 表3 ![]() 単位:fps グラフ3 ![]() フィルタ処理にCUDAを利用した場合、GTX470が威力を発揮してくれました。CUDAフィルタ無効だとデュアルコアのi3 2100Tはi7 2600Kの半分くらいの速度になってしまいますが、GTX470でCUDAフィルタを使うと、i3 2100Tでもi7 2600KでCUDAフィルタ無効のときと同じくらいになりました。もちろん、i7を使うとさらに高速化します。 また、今回のテストでは、9800GTのCUDAでは高速化の効果はありませんでした。CPU利用率が若干下がる程度です。ちなみに9500GTではCUDAは全く利用されません。 ちなみに、前処理におけるCPUとCUDAの利用比率は、GTX470の時は1:9くらいでCUDAが多く、9800GTの時は8:2くらいでCPUが多い状況でした。 ということで、フィルタ処理を行う場合は、GeForce上位モデルでCUDAを使うのが良さそうです。SLIも効果が出るんじゃないでしょうか(私は試す環境を持っていませんし、当面のところ導入する予定もありません)。 なお、今回ちょっとした?フィルタ処理をしただけで、最速だったCore i7&GTX470 CUDAフィルタ+CUDAエンコードの場合でも再生フレームレート約30fpsを大きく下回ってしまいました。これくらいで再生速度以下でエンコードできなくなるようでは、「まだまだ」って感じですね。。。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年05月06日 04時15分19秒
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