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太陽の栄える国 豊かなこの地に 宝を求めて 白人が攻めてきた 殺された王は灰の中から コンドルとして蘇った 天高く舞うコンドルは国を守るであろう 永遠に コンドル飛べよ 果てしなき空を アンデスの山に 影を落として 裏切られたインカの 笛の音悲し 自由のため死ねと パチャママ(大地の神)の教え ( 『コンドルは飛んでいく』より ) インカ帝国侵略後、この物語の主人公トゥパク・アマル(2世)が反乱を起こすよりも遥かに昔から、 彼の祖先であるトゥパク・アマル1世らインカの末裔の人々は、インカ帝国の再興を賭けて、 ビルカバンバの地を拠点に幾多の反乱を展開してきました。 このブログでは、彼らの遺志を継ぐトゥパク・アマルの大反乱を物語風に綴って参ります。 この物語は一部を史実に即しておりますが、多分に創作を含んでおりますため、 フィクションとしてお読み頂けますようお願い申し上げます。 また、この物語では、ストーリーの展開上、やむなく、 流血等の残虐な表現が出てくる場合がございます。ご了承の上、ご覧頂けましたら幸いです。 ◆◇◆ 登場人物紹介 イメージ画 頂き物イラスト 物語目次 も、是非、ご覧ください◆◇◆
テーマ:連載小説を書いてみようv
カテゴリ:第10話 遥かなる虹の民
燭台の光を反射して、マリオのペンダントの先に付いているメダイ──金属製の小さな銀色のメダル──が、キラリと煌めきを放つ。 「へえ、綺麗だね」 思わず呟いたアンドレスに、マリオは「このメダイには、聖ローザの肖像が彫られてるんだ。だから、肌身離さず持ち歩いてる!」と、誇らしげに微笑んだ。 そんなマリオの様子に、もっと詳しく知りたそうなジェロニモ、ペドロ、ヨハンに向けて、アリスメンディは説明を付け加える。 「ラス・カサス殿や聖ローザが活躍したのは、今から200年ほど前の16世紀に遡る。 ラス・カサス殿(Bartolomé de las Casas)は、インカ族などの先住民に対するスペイン人の悪行に反対し、その権利擁護に奔走した宣教師だ。 植民者による残虐行為を報告書にまとめ(『インディアス破壊の簡潔な報告』『インディアス史』)、スペイン王に直談判した社会改革者でもあった。 一方の、聖ローザも16世紀の聖女だが、強い信仰心と清貧を貫き、過酷な困窮状態にあるインカ族や黒人の者たちに手を差し伸べ、病院のような場所を築いて診察するなどしていた。 首府リマを拠点に活動したことから『リマのローザ(Santa Rosa de Lima)』と呼ばれている。 (※実話として、Santa Rosa de Limaは、1671年に教皇クレメンス10世によって列聖された。 アメリカ大陸(旧西インド諸島)出身の人々の中で、カトリック教会による正式な聖人認定を受けた最初の人物)」 自分たちに真摯に語って聞かせてくれているアリスメンディの言葉に惹き込まれるように、ペドロが疑問を口にする。 「ラス・カサス様や聖ローザ様も、アリスメンディ様と同じイエズス会の方々だったのですか?」 ひとキャラメッセージ 【登場人物のご紹介】 ☆その他の登場人物はこちらです☆ ≪トゥパク・アマル≫(インカ軍) ≪アンドレス≫(インカ軍) ≪ジェロニモ≫(インカ軍) ≪ペドロ≫(インカ軍) ≪ヨハン≫(スペイン軍) ≪マリオ≫(インカ側) ≪リリアーナ≫(インカ側) ≪アリスメンディ≫(インカ側) ≪モスコーソ大司教≫(スペイン軍)
目次 現在のストーリーの概略はこちら HPの現在連載シーンはこちら ★いつも温かく応援してくださいまして、本当にありがとうございます!
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