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カテゴリ:ラブラドール犬・グレースのこと
昨日から泣いてばかりのマムの頭は二日酔いの ように重く、目は腫れて本当にもたいまさこ顔 になってしまいました。 いつもより早く目が覚めて、グレの眠る グレズキッチンへ。驚いたことにグレの 顔は昨夜よりとっても穏やかになっていました。 泣く合間をぬってグレをどうするか、早急に きめなければなりませんでした。 マムは家の庭にグレを眠らせたかったのですが、 前々からイカ爺がとても嫌がっていました。 今年88歳になるイカ爺は人生の終末にとても 敏感になっています。マムはそんなイカ爺の 気持ちがよくわかります。 グレを身近に置いておきたい気持ちを抑え 友人に紹介されたジャパンペットセレモニー にお願いすることにしました。 3月10日午後2時に自宅に来てくださる ことになりました。 約束の時間の10分前に丁寧な電話が入り2時 ピタリにペット葬儀社の方がおいでになりました。 とっても若い男性で驚きましたが丁寧な対応には それ以上に驚きました。 マムは自宅玄関前の庭での火葬をお願いしました。 舞姫が都心の会社から時間休をもらい戻って来ました。 おしゃれな舞姫が会社のユニホームのまま中央線に乗って 戻ってきたのですから、彼女にとってグレがいなくなるのは マムの予想以上に大きいことと、この時気がつきました。 マムと舞姫とイカ婆で、グレが火葬車に入るのを見守り ました。2時間前後かかるといわれ、舞姫は泣く泣く 会社に戻っていきました。 舞姫と入れ替わるようにイカちゃんが帰ってきました。 4時30分 グレのお骨がバットにいれられてマムファミリーの 前にあらわれました。 葬儀社の方が、まるで人間の火葬と同じように、 グレのお骨を並べて説明をしてくださり、マムらは お箸の使い方を教わり、グレの全てのお骨をお壺に 1本1本おさめていったのです。 お骨をお箸で拾ううちに、ひとつづつ拾ううち マムの心に変化がおこりました。 こんなに最後まで大切にされたんだもの、 もう悲しまなくていいよねえ。 あばら骨もひとつひとつ丁寧に拾います。 拾うほどに気持ちがなごんでいきました。 それはマムだけでなく、イカもイカ婆も 同じようでした。 イカ爺が顔をだしました。 「えらい、たいそうにやってくれるねえ。 ワシも家で火葬してもらえんかなあ」。 言ったイカ爺は勿論のこと、全員が 笑いだしました。火葬社の方がうつむいて 笑いを堪えておいでなのがわかったので、 マムは思わず言っちゃいました。 「笑ってかまいませんよ」。 グレの頭の骨を最後におさめたころに は全てが腑に落ちました。 大きな骨壷におさまったグレは さらに金襴緞子様の布袋にくるまれました。 立派です。 ホーっと全員からため息がでました。 火葬してよかったです。 庭に私達で眠らせたら、かえって思いを 断ち切ることが出来なかったと思うのです。 いつまでも納得できないし、いつまでも 庭を眺めてはうじうじしてしまう。 マムちゃん、1日で復活です♪ みなさんには本当にご心配をおかけ しました。 今グレはイカちゃんの発案で、グレが いつも寝ていたグレズキッチンの一等地の お座布団の上に安置されています。 グレが元気だった頃からのグーとの約束。 「グーがいなくなったら、またグーを飼うん だからちゃんと戻ってきてね」。 あとは、アンテナをぴんとはって姿形が違っても 目の前にあらわれるグレを見失わないようにしな ければなりません。 またワンコを飼うならグレを飼います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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