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先週土曜日、本堂前にて猿舞座の公演がありました。 太平洋戦争を挟んで、絶えていた猿回しを戦後、放浪芸の発掘を行った俳優の小沢昭一や、周防大島出身の民俗学者、宮本常一の提案で復活。 岩国市周東町を拠点に、「里めぐり」という手法で、全国各地で公演を行っています。 調教に於いては、大規模な興行のようなムチを使わず。 支配関係でなく信頼関係による、長い時間をかけて芸を仕込む「本仕込み」ということで、共生といったことを考えさせられます。 公演前に、座長さんとお話をしたのですが、前述の方々のみならず、京大の霊長類研究所とも懇意で、今は亡き今西錦司さんはじめ、河合雅雄さんなどとも親交深く、更に柳田聖山、寿岳文章といった名前も登場。 そのような学術的な面を踏まえつつ、コミュニティのあり方といった社会的な面とも交差した立脚点にあり、面白い方だなあと思いました。 公演の中心に立つ息子さんは、私と同じ花大出身。 在学の時期は重なっていませんが、音楽同好会に所属していたということで、何人か知人が重なり嬉しくなりました。 さてさてどの程度人が集まるだろうかと思っていましたが、前日から楽しみにしていた隣の子どもたちのみならず、町内会や檀家さんなど、ざっと数えただけでも50名は。 世話人である伊藤さんの思惑通り、子どもから大人まで世代を超えて集まる場に。 開始前から笛を吹き、太鼓を打ち鳴らし始め、少しずつお祭りムードが高まります。 浅草雑伎団の方による前座から始まって、お猿さんが登場するに至る話芸も興味深く。 ハレの日のちょっとした楽しみに浸ることが出来ました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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