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托鉢にしろ、坐禅にしろ日を選ぶものではありませんが、本当に気持ち良い五月晴れの一日は、鳥のさえずりが萌え立つ木々を縁取るようにして、立っても座っても清々しさに溢れています。 昨日は朝の坐禅会を済ませた後、植木屋さんの車に乗って4名で、九州国立博物館の黄檗展に出掛けました。 先ずは1月に訪れた光明寺を訪れたところ、枯木も山の賑わいであった頃に比べ、楓の新緑が将に滴らんとす。 黄檗展、今秋に開催される洞春寺展を思いながら、やはり皆、書蹟よりも仏像などの立体的なものに自然と惹き付けられているような気がしました。 檀家制度によって僧侶の腐敗が進む中で、長崎から現れた隠元禅師の純禅に、きらりと輝く異形のインパクトと相俟って、刷新の希望を見いだしたことでしょう。 萩の毛利氏も、三代目が黄檗の禅に帰依し、東光寺を建立。 以後奇数代は、東光寺に葬られることとなります。 本日は、かつて投宿させていただいた長崎のお寺の和尚さんが、博物館で坐禅と提唱を。 毎回うちの坐禅会にいらっしゃる門前の方も、和尚さんとお知り合い。 人吉くんが、道場へ行くまでに小僧生活を送った寺の一つでもあります。 様々なご縁。 更に、2月に鳥取でふらりと訪れた黄檗宗寺院の若い住職さんが、坐禅会のお手伝いに来ており、出会えたことに驚きました。 帰りには、やはり1月におば様たちと訪れた観世音寺と戒壇院へ。 今回はお手伝いの方がいらっしゃらず、前回不在であった和尚さんのみ。 不意の訪れながら、戒壇院の建物内部をご案内下さり、鑑真和上が興した戒壇に触れさせていただきました。 ちょうどこちらでも午前中に戒壇を囲んで坐禅会があり、43名の参加があったそうです。 その長年の坐禅会からは、出家者も出ています。 こうやって、あちらこちらへと出掛けられるのも、マル住職が、しっかり坐禅しながら留守番しているお蔭ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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