嵐を呼ぶ男
評点 ★★★☆ 有名映画 まあ、あの頃の映画としてはこんな感じかな? 裕次郎氏は居るだけで存在感、ありますね。【中古】 嵐を呼ぶ男 /石原裕次郎,北原三枝,青山恭二,芦川いづみ,井上梅次(脚本),西島大 【中古】afb●1957年度 日本映画 原作・監督:井上梅次 脚本:井上梅次、西島大 音楽:大森盛太郎 キャスト:◇福島美弥子:北原三枝◇国分正一:石原裕次郎◇国分英次:青山恭二◇島みどり:芦川いずみ◇メリー・丘:白木マリ◇福島慎介:岡田真澄◇左京徹:金子信雄◇チャーリー・桜田:笈田敏夫◇持永:安部徹●あらすじ とある銀座のバー。ジャズバンドをプロモートする福島美弥子は、音楽大学の学生=国分英次から、ドラマーの売り込みを受ける。その男は英次の兄で正一と言うのだが、喧嘩早いのが玉に瑕。その頃、バーで演奏しているバンドのドラマー=チャーリー・桜田が引き抜きを受け、大事なショーを休むことに。急遽、正一がクローズアップされるが、彼は喧嘩をしたばかりで、留置場に居た。美弥子は身元引受人となって彼を迎えに行く。●感想 超有名な映画です。が、どうもあんまりそういう謳い文句だと見る気がしなくて、放っておいた。たまたまNHKのBSでやっており、暇がてら見ることになったのですが、結構見れましたね。意外と良かったです。 あらすじから分かるように、その頃の日本映画の想定はこんな感じが多く、若大将シリーズもこんな感じ。まあ、昭和30年はじめなので、映画人としては、何か新しい「田舎の普通じゃない雰囲気」を作り出す必要があったんでしょうね・・・。初めに英次語る都会の砂漠みたいな言葉が、わざわざ言われなくても、という感じはありましたが、まあ、作者側としては新しい機軸だったか・・・。 演技としては、英次演じる俳優さん以外はまずまずの出来、という感じでしたが、北原さんは既に映画人として仕上がっている感があり、落ち着いた演技で良かったです。その後の裕次郎夫人ですね・・・。 さすがに裕次郎氏は存在感があって、ドラムたたくシーンも歌うシーンも様になっていました。物語の最後は、微妙に終結感なく終わりますが、まあ、こんなものかな。ともあれ、懐かし感はありましたね。 映像リマスター版らしいですが、あんなに綺麗になっちゃうんですね。フィルムを初めて映した時よりクッキリになっちゃっているんじゃないか、というくらいエッジがクッキリしてました(特に、最初に出演者の名前が映し出される場面)。ただ、映像感はフィルムそのままの方が綺麗に思います。昔の8ミリフィルムでの映像は、本当に別世界みたいな色合いでした。 昭和三十年代かあ・・・、遥か昔になりましたね。