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カテゴリ:各地のイベント情報。
終戦記念日の今日。 チェンマイの隣町、ランプーン県の道路っぱたに建てられた慰霊塔に、現地の日本人約15名が集まった。 この慰霊塔は、未帰還兵、藤田松吉さん(2009年1月死去 享年90歳)のご自宅の前にある。 当時、19万人の命が果てたビルマの国境。その時のインパール作戦の時に負傷したため、敗戦後の後退に出遅れてしまった藤田さん。 その後、日本へ帰れる日を夢見ながらも彼は現地でタイの家族を持ち、働き、生活を始めた。途中、日本企業による現地の高速道路建設が行なわれ、タイ語を活かして現場監督をした。その功績が認められ、タイ国籍を得たという。 戦後10年ほど経った頃、枕元に日本兵の霊が現れるようになり「探して欲しい」と訴えた。それがきっかけで、その後、藤田さんは約40年をかけてほぼ一人で1,000体の遺骨を収集し、自分の敷地内にタイの地で眠る日本兵のための慰霊塔を建てるまでに至った。
今日。この慰霊塔で訪れた皆さんと一緒に清掃やお焼香をしてから、私のウクレレと、友達Nちゃんのアコーディオンで、「500マイル(忌野清志郎さん作詞)」と、「ふるさと」を歌った。「500マイル」はNちゃんと2人で。「ふるさと」は、皆さんに歌詞のコピーを配ってみんなで歌った。 どちらの歌も、故郷を想う曲。家族や愛する人を想いながら汽車に乗って去っていく、日本兵の方々を想って歌ってたら、途中で胸が詰まって声が震えた。 この土地で戦争中、日本を想って死んでいった何万人もの兵隊さんたち。現代を生きる私達には到底はかり知れない状況・気持ちだけれども、せめて、これからも同じ日本人として、こうして折に触れて霊を慰め、気持ちを表わしていければ思う・・・・。 今日のこの日。ここに来て歌う機会を下さった知人のMおばさまに感謝したい。
********************************** 2009年夏、日本で公開される映画「花と兵隊」は、藤田さん達、未帰還日本兵の方々を取材したものだそうです。是非、ご覧下さい。 ********************************** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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