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要約筆記者養成講座が9月2日に日高村保健センターでありました。NPO特定非営利活動法人やまももの主催で行われました。9月2日、10日、16日、17日、24日、10月7日、計6回に渡り行われます。
私は第1回目、聴覚障害者とコミュニケーション、第3回目、日本語の特徴というタイトルで講師を務めます。要約筆記の利用者、中途聴覚障害者の立場から要約筆記を学ぼうとする人たちに話をさせていただきます。 第1回目の最初の講義を任されたのですが、中途聴覚障害者の生きている世界を理解していただくために、JRを利用して大阪往復をしたときの話をしました。アナウンスが聞こえず、標識に気づかず右往左往したことを話しました。 中途聴覚障害者は耳から情報を得る世界で生きてきたので、視覚情報を取り入れる能力が先天的な聴覚障害者に比べ劣ります。人の表情を読み取れない、話しについて行けないなど社会生活を送る中で戸惑うことがしばしばあります。 最近はレジにデジタル表示が導入され、買い物が大変楽になりました。街中の至る所でデジタル表示がなされ、随分生活しやすくなりました。地上デジタルが始まり、字幕表示でテレビを楽しむこともできるようになりました。 コンピューター内蔵の補聴器、内耳に電極を埋め込む技術も開発されましたが、機械には限界があります。私たちが会議に出席するためには、パソコン、OHPを利用して映し出される要約筆記が欠かせないのです。 障害者も健康な人間も共に生きていく社会、ノーマライゼイション社会では障害者の補助具、例えば車いすなどの利用が保障されていなければなりません。中途聴覚障害者にとって車いすに相当するのが要約筆記なのです。 私は高知県のバリアーフリー委員会に精神障害者を代表して出席して欲しいと頼まれました。聴覚障害があるからと断ったのですが、要約筆記者を付けるからと言われ引き受けました。 会議には聴覚障害者も来ておられましたが、手話通訳が付いていました。私にはやまももの会員が要約筆記者として付いてくれました。会の進行に十分付いていくことができ、発言をすることもできました。 手話のできる方は積極的に人生を送られているようでしたが、中途聴覚障害者は引きこもりが多いようです。聴覚障害者の世界に慣れず、人と話をするのが面倒になってくるからです。 私はインターネットの世界を楽しんでいますが、文字と文字との付き合いなので健康な人と条件が同じだからです。ケータイは持ってはいませんが、ケータイの世界も聴覚障害者の世界を広げたと思います。 しかし、実社会で活動する機会は余りありません。要約筆記が社会に認知されていないからだと思います。要約筆記者が増えれば、中途聴覚障害者の社会参加が進むと思われます。行政も要約筆記者を必要としています。 やまももの会の女性は光り輝いて見えました。目的を持って勉強し、活動している女性は何時までも若く、美しいのです。マドンナ、妖精、自称妖怪が何十人も活動している姿は壮観でした。年を重ねてハッピー!エイジング、輝くあなたのパワー全開!の女性軍でした。男性軍も負けずに頑張っておられました。 要約筆記者養成講座、1、レジメ, 瀬戸キリスト教会 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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