考えれば20年近く前から、私の実家、昔の新興住宅地は
終わりに近づいていたように思う。
1970年に分譲され始めた住宅街。時代は、いかに若くして
家を持つかが、今後の資産形成に大いなるキーになっていた
時代であった。
その通りでガレージを持つ家は私の家以外に1件だけであった。
1980年代、通りのすべての家が、前を改装工事して駐車場を
作り終えていた。
1990年代、私も含め自分たちの子供が巣立っていく頃。
2000年代、住んでいるのは老人たちが中心。
1980年代、すぐ近くにスーパーができ始め、八百屋がピンチ
になった。私は文化祭の準備でどうしても急遽リンゴがひとつ
必要になり、その店に5年ぶりに行った。いつもこの店では
ザリガニ釣りのえさであるちくわを買っていたのだった。
店に入ったがなかなか誰も出て来ない。たしか当時はちくわ
はオープンになった冷蔵スペースから取って買っていた気が
するが、冷蔵庫等機械類がない。
懐かしいおばちゃんが出てきた。リンゴは2つセットが一盛だけ
売られていた。
「いるのは1つだけなんだけどな」と私はいった。
おばちゃんは少し困った顔をして考えたあげく
「じゃあひとつでけでもいいよ」と言って値札の半額で買った。
暫くして10数年続いたそ店はシャッターが下ろされ二度と
開くことがなかった。
タイ南部の港町プラチャプキリカンにて
http://www.geocities.jp/doiyoh1127/1puratyapkirikan.JPG
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最終更新日
2004.02.25 03:29:48
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